愛知県で「左官砂」という特殊な砂が盗まれる事件が発生した。左官砂は床や壁の表面をなめらかに仕上げるために使われる。コンクリートに最も適しているのは「川砂」だが、高度経済成長期に取りすぎが問題となり、現在採取できる場所は厳しく制限されている。一方、瀬戸内海などで採取されてきた「海砂」も、環境保護の観点から年々規制が強まっている。そこで「陸砂」の需要が伸びているが、陸砂は泥を洗い落とす必要があり、出荷できるのは採取した量の7割ほどとなっている。現在、世界的な建設ラッシュなどにより、全世界的に砂が不足している。砂はスマホや歯磨き粉など日用品の製造にも不可欠となっている。今回は、世界中で争奪戦が起きている「砂」を深掘りする。

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つくば市（茨城）中国六ケ所村（青森）国際連合環境計画愛西市（愛知）

オープニング映像が流れた。

木村佳乃が砂と土の違いが分からないと話すと、神戸大学助教の鈴木麻里子は「土には有機物が含まれていて、砂は岩石を砕いたもの」などと説明した。お笑い芸人の田畑勇一は、歯磨き粉、湿布、化粧品などにも砂の成分が使われていることを紹介した。鈴木麻里子は「砕砂」という岩石をダイナマイトで砕いて砂を作る方法（コンクリートなどに使われる）を紹介し、手間とコストがかかることを説明した。ジャーナリストの下村靖樹は、中国や韓国が砂の輸出をやめてしまったため、日本は違う国から輸入をしなければならないことを紹介した。甲子園球場の砂は以前は中国の福建省から輸入していたが、今は国産の砂を使っているという。

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阪神甲子園球場

都市化が進むインドネシアでは首都移転計画も発表され、さらなる建設ラッシュが予想されている。それに伴って、砂の採取量も増加している。違法に砂の採取を行う人もおり、採取場では警察官がパトロールを行っている。ジャカルタ沖合にある島々の中には、砂の取りすぎで水面下に消えてしまった島や、消えかけている島がある。違法に砂を採取する「砂マフィア」が20年ほど前から暗躍し始めている。砂の違法採取に反対する環境NGO団体の男性は、殺害予告や脅迫電話、放火などの被害を受けた。砂の違法採取反対を訴え殺害される事件も相次いでいる。

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WALHIカランジョン島ジャカルタ（インドネシア）スバン（インドネシア）パリ島ロンボク島

田畑勇一は「ベトナム住みます芸人」をやっている同期からメコン川で砂の違法採取が行われているという話を聞いたことがあると話した。下村靖樹はこれに関連して砂が掘られた影響で海水が川に流れ込んできて塩害で農作物がやられてしまうことなどを説明した。砂マフィアの活動が最も活発なのはインドで、橋げたのそばの砂を掘りすぎて橋が崩落するなどの被害が起きている。

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インドダブルウィッシュベトナムメコン川

はやぶさ2号が小惑星から持ち帰った砂が、生命の起源を解き明かすカギになるのではないかと期待されている。昨年11月、NASAのアルテミス計画が始動した。課題となるのは住居と食料。地球から物を運ぶのは1kgあたり1億円と莫大な費用がかかるため、地産地消ならぬ“月産月消”が欠かせない。月面基地を造るための建設材料の作成について研究している機関では、月の砂をレンジでチンして硬い素材を造ることなどに成功した。コンクリートの約10倍の強度がある。

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はやぶさ2アメリカ航空宇宙局アルテミス計画清瀬市（東京）

愛知県の宇宙兄弟と呼ばれている西田兄弟は、月面で野菜を生産する技術を研究している。世界各国で同様の研究が行われているが、成功しているのは西田兄弟だけだという。成功のカギは「土」で、微生物を住ませるための特殊な加工をしている。国も2040年に月面で1,000人が暮らすことを前提に、食糧生産に関する研究を進めようとしている。

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刈谷市（愛知）宇宙兄弟

VTRで紹介された月の模擬砂と、それをレンチンして作った建設資材の実物が紹介された。鈴木麻里子は月の砂を活用する技術は細かい砂漠上の砂など地球上の砂にも応用可能であることを説明した。田畑勇一は月には大気がほとんどなく放射線を直に受けてしまうため、住むなら地下となるが、そこで植物栽培などで酸素を生成して地球と同じような環境を作っていくことになりそうだと話した。また、重力の弱い月面では地球と同じように歩くことはできないことなどについて説明した。所ジョージは月で餅を食べて月見ならぬ「地球見」をすれば良いなどと話した。

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ニール・アームストロング千賀滉大

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