- 出演者
- すっちー 礼二(中川家) 剛(中川家)
オープニング映像。
茨城・石岡市のターンテーブル工場へ潜入。一般的な駐車場用ターンテーブルは直径4.5m、最大荷重8t。揺れの少なさが一番の強みだという。コップいっぱいに水を入れターンテーブルを回転させてもこぼれないか実験したところ全くこぼれなかった。
- キーワード
- 石岡市(茨城)
駐車場用ターンテーブルの製造現場を探検。12人の職人で年間130台のターンテーブルを製造している。ターンテーブルには強い骨組みが必要。骨組みの材料は厚さ10~20mmの鉄板。レーザーで300以上の部品を切り出したら手作業で組み立てを行う。溶接する際に変形してしまうため変形を防ぐため万力で固定し手作業で溶接する。工場では大きな機械を使った溶接も行っている。4m・4.5mなどの規格内の骨組みは全自動溶接機で製造しているが規格外のターンテーブルは手作業で溶接。
骨組みが出来上がったら天板を取り付ける。6~8個の車輪で回転をなめらかにしている。車輪を回転させているのはベアリング。工場では樽型を使用。一般的な球体のベアリングを使った場合、負荷を点で支えるため潰れることもあるが工場のベアリングは負荷を面で支えるため変形せず安定した回転を作り出せる。問題「この車輪はどこで使われていた?」、正解は「鉄道の車両を車庫に入れるターンテーブル」。工場は金属加工の会社として1968年に誕生。ターンテーブルの車輪部分のみを専門に製造していた。1970年代からターンテーブル製造を開始。都市部を中心に駐車場の需要が高まり機械式立体駐車場が増加したことが背景にある。
最後はターンテーブルを回すモーターの取り付け。モーター1つで最大9tを回転しているが設置場所が重要。回転の外側にモーターを設置することで動力を抑えることができる。完成したターンテーブルはトラックに入るサイズに分解し現地でもう一回組み直すという。
工場では新たな製品を開発中。最新式のターンテーブルは置くだけで地面を掘らずに設置できる。またターンテーブルと連動して移動できる車などを開発。近い将来には大きな物を無人で運べるようになる。井口さんは製造メーカーで培ったバイク開発の経験・技術を活用しターンテーブルの活用の場を広げている。
今日の学びは「まるで高級時計」。
探検ファクトリーの次回予告。