- 出演者
- 有馬嘉男 大谷舞風 貴島孝雄 齋藤茂樹 池水直行
オープニング映像。
1970年代、日本の自動車メーカーは急成長。だがマツダは大赤字で人員整理が断行された。設計部の平井敏彦は石川の販売店に出向。車は売れず、苦情対応ばかりだった。トヨタ・日産が手を出さない車を作らねばならないと思い、2年後に本社に戻ると、2人乗りの小さなスポーツカーを創ることを上層部に迫った。スポーツカーはパワーを競う時代。しかし面白いと背中を押したのが、ロータリーエンジンの生みの親、山本健一だった。平井は開発責任者に任命され、異例のプロジェクトが始まった。通常業務を終えた後に開発メンバーが集まり、楽しさを感じる車を創ろうとした。
貴島孝雄は「楽しい」がこの車の真髄だと話した。人と車に人馬一体の感覚を創ることを目指したという。エンジンはファミリアがベース。アフォーダブル=誰もが楽しめると考えた。
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- ファミリア
1986年夏、車体の設計作業が始まった。狙いは人馬一体の感覚。100万円台の価格にもこだわり、2万点の部品を見直した。楽しさと走り感の鍵を握ったのはサスペンション。平井敏彦は「創造的に破壊しろ」と言った。貴島孝雄は極限までシンプルなサスペンションを創り上げた。平井はアメリカで市場調査を実施。発売されたら買いたいとの声を集めると、上層部の態度は一変。量産化にゴーサインが出た。1989年に発売され、予想の10倍を超える注文が殺到。スポーツカーが民主化された瞬間だった。
1998年に2代目が発売。リーダーは貴島。各国メーカーが追随して次々と開発に乗り出したが、生産台数世界一を記録したのはこの車だった。しかしバブル崩壊で経営が悪化。フォード傘下で改革が進められ、3代目を開発中の貴島らも徹底的な合理化を求められたが、車の楽しさを絶対になくしてはいけないと思った。実験に実験を重ね、テストで走った距離は地球7周分。楽しさを突き詰め、次の世代にバトンをつないだ。ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、累計生産台数128万台。世界各地で愛好者のパレードが行われている。
現開発責任者の齋藤茂樹は感性の数値化に挑戦した。貴島孝雄は守りに入ることは衰退だと話した。
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- ロードスター
毎年恒例のドライバーたちの集い。33年前に市民ドライバーが始めた。技術者も参加し、ドライバーの声を直接聞き続けている。2019年、平井敏彦をファンたちが訪ねて感謝状を贈った。平井は87歳で生涯を閉じた。
エンディング映像。
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