2023年9月10日放送 9:00 - 10:00 NHK総合

日曜討論
どうする”研究力低下” これからの大学は

出演者
伊藤雅之 星麻琴 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(日曜討論)
コーナーオープニング

今回は、「大学に今、何が求められるのか」を考えていく。

研究力・資金・人災…大学の課題は

論文が引用された回数で、日本は1999年~2001年は4位だったが、2019年~2021年は13位。2000年を1とした研究開発費の指数は横ばい。修士課程から博士後期課程などへの進学率は減少傾向。横山広美は「非常に良くない状況が長く続いていることに、大きな懸念を持っております」などと話した。また、横山広美ら出演者は、研究力・資金・人材、大学の課題、などを話題に話し合った。

どうみる「国際卓越研究大学」/多額の資金投入で研究は/研究資金のあり方は

政府は、大学の研究力強化に向けて、「世界トップレベルを目指す国際卓越研究大学の制度」「地域の中核大学など特色ある強みの総合振興パッケージ」を掲げている。国際卓越研究大学は、選ばれた大学を、国が設立した大学ファンドの運用益で支援する仕組み。研究力などの目標達成などが求められる。候補に東北大学が選ばれ、最終的には数校を認定する考え。また、中空麻奈は「(国際卓越研究大学の取り組みについて)どうやってお金を工面していくか、ということは大事だと思っています」などと話した。また、中空麻奈ら出演者は、国際卓越研究大学の仕組み、多額の資金投入での研究、などを話題に話し合った。

キーワード
国際卓越研究大学

中空麻奈ら出演者は、研究資金のあり方、お金の循環と意思決定のあり方、などを話題に話し合った。

研究人材 どう育てる

研究人材をどう育てるかについて、横山広美は「研究自体に興味はあるけど、博士課程に行くほど自信がないとかその先の雇用を考えるととても行けないと考えている若手の方が多い。まずは我々自身が腰を落ち着けてしっかり研究に取り組む時間を覚悟し研究力を回復すると同時に、姿を見せることで若手を応援していく必要があると思っている」などと話した。ノーベル化学賞を受賞した野依良治さんは「ノーベル賞につながるような研究は個人の独創性が問われる。枠にとらわれない人材を社会がどの程度許容できるかが大事」などと述べた。高橋真木子は「研究者が魅力ある仕事にならないといけない。大学院生が安心して研究に没頭できる環境をつくる」などと話した。研究所を巡っては働く環境の不安定差も指摘されている。40歳未満の国立大学の教員のうち、任期付きで働く人は増えていて68.8%になっている。

キーワード
野依良治
課題に直面する大学 何が求められる?

人口減少が加速して社会が大きく変化する中で、大学はどう変わっていけばいいのか。いま直面しているのは学生をどう確保するかという課題。4年制の私立大学600校のうち、今年の春に入学者が定員に満たなかった大学は53.3%と初めて5割を超えた。大学全体でみると現在の定員は合わせて約63万人だが文科省は2040年には入学者数が約51万人に減少すると推計。高橋真木子は「入学偏差値のいち軸だけで大学の価値をランキングしている。日本全体として特徴をもった大学郡を形成することが重要」などと話した。これからの大学に何が求められるのか?という質問に榎木英介は「地元の産業や文化、地に足をつけたそういったあり方を考えるのが重要」などと話した。中空麻奈は「大学側としては特徴あるものをどうやってやるか。どれだけ魅力的な大学か、どれだけ学生が来たがるか、そこはチャレンジして欲しい」などと述べた。横山広美は「現場の研究者が安定して研究をしていける環境が1にも2にも重要」などと述べた。

キーワード
文部科学省
(エンディング)
エンディング

エンディングの挨拶。

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