2023年9月3日放送 10:05 - 10:50 NHK総合

明日をまもるナビ
(93)首都直下地震 その時あなたはどこに?(1)自宅で被災

出演者
塚原愛 
(オープニング)
オープニング

約10万人の死者・行方不明者を出した関東大震災から今年で100年。首都直下地震が今後30年以内に約70%の確率で発生すると言われている。都の被害想定によれば死者は約6000人、避難者は約299万人、建物被害は19万棟に上るとされている。番組では地震の際にいた場所について3回に渡って特集。1回目の今回は自宅編で、在宅避難の問題や、対策と備えについて考える。

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関東大震災首都直下型地震
(明日をまもるナビ)
首都直下地震 その時あなたはどこに?/自宅で被災したら?

9月1日で関東大震災から100年。番組では3回に渡り首都直下地震について特集する。地震が起きた時の場所について林家三平は「3.11の時はスーパー銭湯にいた。」、雛形は「車や新幹線での移動が多いため怖い。」などとコメントした。今回は自宅で被災した場合について伝える。専門家の中林氏は去年見直された首都直下地震の被害想定の策定にも関わっている。中林氏は「地震の被害は揺れとその後の火災が大きい。揺れの場合は多くの人が自宅にいる夜中に起きると一番被害者が多い。」などと指摘した。今回の情報は番組HPでも公開中。QRコードからアクセス可能。

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首都直下地震 命を守る耐震化

首都直下地震を自宅での被災に備えて出来ることは、倒壊から自宅を守る耐震化。首都直下地震では、揺れによる被害が危ぶまれている。東京都の想定によれば、建物被害や19万4431棟、死者は6148人、そのうち3666人が揺れなどが要因とされている。1981年以前の古い耐震基準の住宅で、耐震補強をした家としてない家で震度7の揺れを加える実験を行ったところ、補強してない家は壁が崩れたのに対し、耐震化した家は外観の大きな損傷は見られない。さらに2回目の揺れを加えると、補強してない家は倒壊した。自宅を耐震化するべきかを判断するために行うのが耐震診断。専門家が外壁や柱、基礎の強度などを調査し診断する。かかる費用は、木造住宅1棟あたり約10~20万円。補強設計は約30万円、耐震改修工事は約150~200万円になる。

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阪神・淡路大震災

集合住宅で他にも課題がある。築56年の集合住宅は耐震診断をした所、結果震度6強以上の揺れで東海の可能性が高いと判明。耐震工事が勧められるがその費用は3億円ですでに外壁の破損などがみられ修繕と耐震の費用は1戸あたり約500万円で耐震化への説得しきれてないという。管理組合によると年金生活者のほうが多く今細々と暮らしていければ良いと思っていると考えられると話した。

首都直下地震 命を守る耐震化/あなたの地域の想定震度は?

東京で耐震化は戸建の場合86.9%、共同住宅は93.8%進んでいる。耐震性を満たさない戸建ては約24万戸で共同住宅は約32万戸である。東京都被害想定ホームページには東京被害想定マップは震度分布や被害の分布などを地図上で閲覧できる。スタジオでは林家三平さんが住む地域で試してみた。マップでは震度の強さによって色が変わっていて震度6以上の場所は揺れやすくなっている。

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南関東直下地震東京都被害想定ホームページ
首都直下地震 家具の転倒を防ぐには

自宅で出来る防災2つ目は家具の転倒。家具の転倒で死亡リスクが高まる。井田香菜子アナが部屋で地震が起きてもケガをしない対策を施すミッションに挑戦。家具などを確認し転倒防止グッズを購入・設置をした。そして部屋を大木聖子准教授に確認してもらった。枕元の置物は防止シートを貼り付けたが置かないほうが良いと指摘。タンスの転倒防止対策は上下両方を固定しておりこれは良いと評価。しかし、そもそも家具の配置を変えるという選択肢があると話した。出入り口になるドア付近に本棚などをそもそも配置しないほうが良いと指摘した。

首都直下地震 家具の転倒を防ぐには/火災の被害は

スタジオでは雛形あきこさんが運動靴をベッド下に置いて準備しているなど対策を話した。首都直下型地震が発生した場合東京での建物被害は揺れ等が82199棟、火災が112232棟と想定されている。東京被害想定デジタルマップでその被害予想も確認でき確認すると千代田区当たりは1棟未満でこれはこの付近で木造住宅がほとんどないためと中林一樹さんは話す。また、避難所は自宅で過ごすことが困難になったとき一定期間避難生活をする場所で避難場所は火災などから一時的に逃げ込む場所と説明した。

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千代田区(東京)東京被害想定デジタルマップ首都直下型地震
首都直下地震 在宅避難への備え

首都直下地震が発生し住宅が全半壊せず安全が確認された場合在宅避難となる。そのため続いてのテーマは在宅避難への備え。若林勇希記者が東京備蓄ナビを使って備蓄品リストを作成。妻と子1人の若林記者の場合52品目が提示された。リストの中には食料品の他ポータブルストーブやヘッドライトが表示されていた。リストをもとに備蓄品をチェックすると3分の2は家にあり、思い切って全部準備したところ59900円。さらに妻からこでどこに置くのかと指摘された。若林家の場合は物置を整理しそこにしまった。必要な備蓄が出来た所で防災アドバイザーの高荷智也さんにチェックしてもらった。備蓄品の品数はOKが出たが物置の扉が内開きでものが崩れた場合開けられない可能性があり備蓄品の準備だけではなく保管場所や揺れの対策も確認したほうが良いとアドバイス。

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東京備蓄ナビ首都直下型地震
節約!簡単!災害食レシピ

災害食レシピを紹介。必要なのは卓上のカセットコンロ、ガスボンベ。半透明のポリ袋。ポリ袋は高密度ポリエチレン製か湯煎可のもの。作るものは「お湯ポチャ ミートソースライス」。パックご飯、レトルトミートソース、ミックスビーンズドライパックをポリ袋に全て入れ、よくもみ、空気をなるべく抜いてねじりあげてから結ぶ。鍋に水を入れ温める。使ったお水は汚れないので何度でも繰り返し使うことができる。続いて「さば味噌煮とひじきのあえ物」の作り方を紹介。さばの味噌煮缶詰、ひじきドライパックをポリ袋にいれ揉んだら完成。

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お湯ポチャ ミートソースライスさば味噌煮とひじきのあえ物
首都直下地震 高層マンションの対策

高層マンションでの在宅避難の問題と対策について紹介。 高層マンションでは給水ポンプが停電によって停止。飲水の確保が困難になる。外部に水を求めようとしてもエレベーターも止まっているので階段で上り下りすることになる。千葉・習志野市にある18階建てのマンションでは住民どうしで自主防災会を結成し在宅避難への備えを徹底的に行なった。1つ目は安否確認。2つ目は防災用の井戸を設置。さらに高層階に物資を届けられる手作りの装置も開発した。

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習志野市(千葉)
首都直下地震 高層マンションの対策/忘れずに!トイレの備蓄

雛形あきこは「みんなが相談するだけで劇的に変わるなら絶対にやっておいたほうがいい」などと話した。林家三平は「人と人との信頼を大切にしないといけないんだなって改めて感じた」などと話した。在宅避難で水などの他にとても重要なものがトイレの備蓄だった。

地図上で見る 関東大震災の写真

NHKでは関東大震災当時の写真から当時の場所を特定し地図上で公開する取り組を行っている。写真はここ50年の間に視聴者の方々から寄贈されたもの。植村漣平さんが撮影した写真からは、どこでどんな事が起きたのか様々な情報が読み取れた。一部の写真は被災前の写真と比較して見ることができる。

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NHKアーカイブスホームページ三越呉服店両国国技館植村漣平由比ガ浜海水浴場金龍山 浅草寺関東大震災鶴岡八幡宮
地図上で見る 関東大震災の写真/首都直下地震 自宅で被災したら?

林家三平は「私の先祖も関東大震災を経験していて死ぬ思いだったっていうのを実際聞いている。それを映像や写真でみれるのは勉強になりますね」などと話した。首都直下地震は30年以内に70%の確率で起きると言われている。いつきても我が家は大丈夫だぞとみんなが備えをすることが大切だという。

BOSAIアクション

BOSAIアクションのお知らせ。疑問や質問を大募集。

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(エンディング)
兵庫県立大学 木村ゼミ

兵庫県立大学の木村ゼミでは、どの世代の人たちでも防災の知識を教えられる人材を育てている。子供たちも楽しんで防災の知識を身につけることができる。

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兵庫県立大学

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