2023年10月5日放送 23:35 - 23:45 NHK総合

時論公論
新型コロナmRNAワクチン開発の貢献者にノーベル賞

出演者
吉川美恵子 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(時論公論)
ノーベル生理学・医学賞 新型コロナウイルス mRNAワクチン開発の貢献者へ

今年のノーベル生理学・医学賞は、コロナmRNAワクチン開発に貢献したペンシルバニア大学の研究者カタリン・カリコとドリュー・ワイスマンに贈呈。mRNAワクチンにはウイルスは使われない。遺伝物質mRNAとは、細胞の核にある遺伝情報を写し取り、別の器官に伝えてたんぱく質を作らせるもので、体にもともと備わる。コロナウイルスは細胞の表面に突起物を結合して感染するが、突起の設計図をもとにmRNAワクチンが作られる。接種すれば突起が体内にも作られ、免疫細胞が抗体を作り出し、ウイルスに備える。その壊れやすい特徴から、mRNAは薬には使えないというのが80年代当時の常識。カリコらは体内のmRNAの性質にならって改良。カリコは55年ハンガリー生まれ。大学時代からRNAを研究も資金が尽き渡米も評価されず。大学でHIV研究者ワイスマンと出会って05年、mRNAによる炎症を抑える発見の論文を発表。13年には独ビオンテックに引き抜かれた2人は臨床試験も開始。2020年からのコロナ禍で、2人の功績が認められるように。

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mRNAワクチンの最大のメリットは、実際のウイルスがなくても大量生産できること。mRNAコロナワクチンの開発から製造までは短期間で、変異への対応も可能。強い副反応がある点がデメリットで、その原因を解明して対応することが求められる。mRNAを改良し、体内で薬が作られるようになれば、重い病気の治療薬として使える可能性も。すでに臨床試験が始まったものもある。

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(エンディング)
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