2023年10月16日放送 23:35 - 23:45 NHK総合

時論公論
失速か 岐路に立つ一帯一路

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オープニング

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(時論公論)
失速か 岐路に立つ一帯一路

2013年9月~10月、習近平国家主席が海と陸のシルクロード構想を提唱し、一帯一路構想となる。背景には過剰生産された鉄鋼やセメントを海外へ輸出する狙いがあり、途上国側も遅れているインフラ整備を中国の支援で進めたい事情があった。日本・アメリカは中国がアジア一帯に勢力圏を拡大する思惑があるという警戒感を抱いた。スリランカでは梅雨国が融資をして建設されたものの借金の返済ができず中国側が港の運営権を引き渡すよう要求する事案が発生。インド洋の安全保障上の要衝を抑える狙いが透けてみえる。その後、一帯一路への反発が各地で広がる。欧州は世界第2の経済大国の中国との関係強化につながるとして一帯一路への期待を強めAIIB参加も表明した。しかしヨーロッパの分断を図ろうとしていると疑念が生じ警戒感を強める。債務のワナは採算のとれないプロジェクトへの巨額融資が返済不能になる問題。支援先の国に中国全体でどれだけ融資しているのかコントロールできていない指摘がある。支援先の国は経済規模に対して過剰な債務を抱え返済できぬ一因となっている。また支援先の国の債務を軽減する協議を行おうとしても困難が生じるケースもある。中に対する返済も進まず自分で自分の首を絞めている状況になっている。経済成長に衰えが見えることが一帯一路失速の最大の要因といえる。インドが中国を招かずにグローバルサウス首脳会議を開催した。中国の動きを牽制したとみられる。さらに国々の中には中国が大国意識で資金力をてこに取り組みを図る手法が通用しなくなると考えられる。中国は一帯一路国際フォーラムを開きグローバルサウスとの連携を進めたいという思惑があるが相手国本息で関係構築する方向に転換を迫られると予想される。日本が掲げる法に基づく支配、共通ルールにのっとった貿易・投資、透明性の高い晃平な競争などに対する支持が広がっていることを示している。

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ジョルジャ・メローニ習近平
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