- 出演者
- 有働由美子 片岡信和 千々岩森生 草薙和輝 下村彩里 武隈光希
東京、神奈川など関東全てのエリアと岩手、宮城、福島、静岡、愛知、三重を合わせた1都12県でこのあと線状降水帯が発生し、あす朝の通勤・通学時間帯を直撃する恐れがある。きょうの朝の段階では伊豆諸島に積乱雲がいくつも発生し、記録的短時間大雨の速報がけさ伊豆諸島に発表されていた。現在「レベル4土砂災害危険警報」が伊豆諸島、鹿児島県に、「レベル3土砂災害警報」が千葉県、神奈川県、静岡県に、「レベル3大雨警報」が千葉県、神奈川県に発表されている。気象庁が1都12県に関する線状降水帯半日前予測の情報を出している。今回の大雨の原因は、前線の活発化にある。今朝の時点では南の海上に前線が停滞していたが、明日の朝にかけて北上する。前線の中で特に暖湿が集中する「キンク」という大雨警戒エリアがあすの朝関東にかかり、かなりの大雨になる。今回の注意点は寝ている時に東京都心で線状降水帯が発生する可能性があり、起きた時に道路が冠水していて低いところは浸水している可能性がある。今夜のうちに荷物をまとめておくなど、できる限りの行動が求められている。あす朝6時には千葉県、茨城県で積乱雲が組織化する可能性がある。出勤の時間帯の7時には東京都心などでかなりの大雨が予想されているので、注意が必要。8時になっても関東地方では大雨が続く予想。
東海から東北までの広い範囲で、線状降水帯発生の恐れがある。東京23区や多摩地域で発生すると、2021年に気象庁が発表するようになってから初めてのことになる。東京都北区では住民に対して避難指示を発令し、避難所を3カ所開設した。神奈川県の三浦半島では午後4時すぎ、強い風と雨で道行く人は歩くのも大変そうな様子が見られた。南の海上にあった雨雲は午後関東南部にかかり続け、神奈川県横須賀市や横浜市などの都市部にも激しい雨を降らせた。先月の千葉豪雨で約4000人の帰宅困難者が発生したJR蘇我駅周辺にも、雨が降り続いた。気象庁は線状降水帯半日前予測を発表し、東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県・群馬県・栃木県・茨城県など1都12県で今夜からあすにかけて線状降水帯が発生し、大雨災害が発生する危険度が急激に高まる恐れがあるとしている。
伊豆諸島の八丈島に設置されたカメラの映像では、午前5時前のまだ暗い中で激しい雨が降り続いていた。強烈な風も吹きつけ、時折稲光が走る様子も見られた。八丈島付近では午前6時40分までの1時間に約110mmの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨の速報が発表されている。島内を流れる川は、大雨の影響か茶色く濁っている。きょうは東海地方でも雨脚が強まり、三重県尾鷲市では12時間で206.0mmの大雨となった。あす夕方までの24時間に予想される雨の量は多いところで東海地方で300mm、関東甲信地方で250mm、東北と近畿地方で200mmなどとなっている。線状降水帯が発生した地域はこの雨量よりもさらに増える恐れがあり、注意が必要。雨が降り続いた鹿児島では男児が側溝に転落し、増水していたためそのまま川まで流されるおそれがあったが、近隣住民や通りがかりの人に助けられた。消防によると男の子は軽いけがをしたものの、命に別状はないという。
今回の大雨の原因の1つとなっている台風24号は、あす午後には日本の南で熱帯低気圧になる見込み。しかし周辺の暖かく湿った空気は北上した秋雨前線に流れ込み続け、さらに前線の活動が活発になる恐れがある。今後の雨の予想を見ると関東や東海はあすの朝にかけて大雨が続く恐れがあり、今夜寝ている間に状況が一変している可能性がある。月曜朝の通勤・通学の時間帯はどしゃ降りになりそうで、都市部では道路の冠水など厳重な警戒が必要。先月の豪雨で甚大な被害が発生した千葉市では、アンダーパスで車3台が水没しうち1台に乗っていた男性が閉じ込められて死亡した。千葉市内の居酒屋では、店主が徹底した浸水対策を行っていた。先月の豪雨で店があるJR蘇我駅周辺が冠水し、深いところでは腰の高さまで水かさが上がった。店は営業中に浸水し、被害後1週間以上をかけて清掃と消毒を行いようやく営業を再開できたという。冠水被害が相次いだ八千代市では、高台に位置する小学校の校庭が車両の緊急避難場所となっていた。午後4時の段階ですでに何台かの車が早めの避難をしていた。
今回の大雨では首都圏でも災害発生のおそれがある。死者13人を出した千葉豪雨では県内の至る所が冠水し、水に浸かりながら移動を余儀なくされる多くの人々がいた。こうした状況下でどう歩けばいいのか、京都大学防災研究所宇治川オープンラボラトリーで検証を行った。水路に水位50cmの水を流し、膝近くまで冠水した状態を再現した。実際のその中を歩いてみると全身の力を入れないと前に進めなくなり、水野勢いが速ければ流される危険性もあるという。また雨の時に使ってしまいがちな長靴は足の自由が奪われ、転倒につながる可能性もある。冠水路は足元が見えづらく側溝などにはまる恐れもあるため、傘などで探ることも重要。
千葉豪雨で大きな問題になったのが、1万台に及ぶともいわれる浸水車両。車内に取り残されるなどして4人の死者を出した。浸水車両からの脱出は簡単にできるものなのか、水深65cmで軽ワゴン車のドア3分の1が浸水した状態で検証してみた。運転席のドアはなんとか開けることができたが、スライドドアの場合ドアを開けるのは難しいことがわかった。京都大学防災研究所の川池健司教授は「電動のドアや窓では、電気系統が止まってしまうとどうしようもなくなる。窓ガラスを割って脱出する」などと語った。番組では専門家の協力で、窓ガラスを割る検証実験を行っていた。車の窓は強化ガラスのため、専用の工具が必要になる。叩く場所は中心部ではなく端のほう。緊急脱出用ハンマーを使えば、力を入れなくても子どもでも簡単に割ることができるという。
さらに危険なのは、大雨時の地下に続く階段。去年9月に三重県四日市市に降った大雨は地下駐車場に流れ込み、274台もの車を飲み込んだ。このとき止めていた自分の車を移動させようと階段を降り、駐車場に入った人がいた。30cmほどの水位の中で駐車場に入ったAさんだったが、あまりの濁流に地下2階に止めていた車を諦めざるを得なかったという。Aさんは「流されるのが一番怖いという気持ちで、恐怖しかなかった」などと語った。恐怖を感じる水の勢いとはどんなものなのか、Aさんさんと同じ水深30cmの水が階段に流れ込む状況を再現し検証した。体験した草薙和輝アナウンサーは「全く段差が見えない。この場でこらえるのがやっと」などと語った。川池教授によると水深50cmになると成人男性でも立つのが困難になるといい、「逃げられなくなるぐらいの水がたまる前に、早めの避難をすることが大前提」などと語った。
東京都北区から中継でリポート。一部で避難指示が出されている北区では、現在3カ所で避難所が開設されている。そのうちの1カ所となる防災センターには、現段階で避難している人の姿はない。しかし既に問い合わせはあり、雨に備えて避難を考えている人もいるよう。北区は元々水害にあまり強くない地域で、水害対策の訓練は頻繁に行われているという。避難所の開設は今年度で既に6回目。避難所では毛布やウオーターサーバー、簡易トイレなどが用意されている。
東京都目黒区の目黒川の様子を、中継映像で確認した。目黒区にはレベル3の大雨警報が発表されている。午後8時半の水位が0.41mだった。一時は1m近くまで上がり、そこから下がったという。急に水位が上がることがあるため、油断することなく川などには近づかないようにすること。
東京都杉並区の善福寺川の様子を、中継映像で確認した。午後8時半の水位が1.42mで、氾濫発生水位は4.2mだという。杉並区にもレベル3の大雨警報が発表されている。
神奈川県横浜市桜木町から中継でリポート。30分ほど前から雨脚が強くなっており、一体に水たまりができている。横浜市のシンボルであるランドマークタワーは、上の部分が霞んで見えなくなっている。神奈川県では線状降水帯の半日前予測が発表され、横浜市や相模原市などでは既に避難所が開設され、横浜市や川崎市などではあすの学校の休校が決まっている。桜木町駅周辺の宝くじ売り場には、すでに土のうが置かれている。コンビニエンスストアの入り口には「状況によってはあすの営業が遅れ、準備でき次第の営業となる可能性がある」との張り紙があった。
きょうからあすにかけての大雨により、新幹線や在来線の運行に影響が出ている。JR東日本によると午後8時時点で、山形新幹線はあす福島駅から新庄駅までの間で終日運転を取りやめる。東京駅から福島駅までは本数を減らして運転する。在来線は湘南新宿ラインや東海道線、中央本線、相鉄線直通列車などの一部区間で始発から運転を見合わせる。山手線や京浜東北線、中央線快速などは本数を減らして運転する。空の便や高速道路でも影響が出る可能性があるということで、あす朝に外出する際には最新の情報を確認する必要がある。
「レベル4土砂災害危険警報」が伊豆諸島と鹿児島県に、「レベル3土砂災害警報」が千葉県、神奈川県、静岡県に、「レベル3大雨警報」が東京都、千葉県、神奈川県に発表されている。今回の注意点は、寝ている時に災害が発生してしまう可能性があるということ。日付が変わるころからあすの明け方にかけて、神奈川県や東京都、埼玉県では線状降水帯が発生する可能性が高くなっている。あすの6時には活発な雨雲が千葉県、茨城県に発生する可能性がある。積乱雲が組織化するため、車の運転も難しくなる可能性がある。午前7時には活発な雨雲が関東北部で強まりそう。ずっと雨が続くことにより道路が冠水し、低い土地が浸水する恐れもある。垂直避難など、その場でできる命を守る行動が求められている。午前8時になっても状況は大きく変わらない。昼過ぎにかけて活発な雨雲は北上するが、関東南部には雨雲がかかり続けるため日中も厳重警戒が必要。明日夕方になると仙台や岩手県などで線状降水帯が発生する可能性があると、気象庁が情報を出している。あすの夕方にかけて東海で300mm、関東甲信で250mm、東北、近畿で200mm、九州南部で100mmの雨が降る予想となっている。あすの午後には台風24号は熱帯低気圧になる予想だが、熱帯由来の湿った空気は残る。熱帯低気圧は水曜日にかけて北上し、秋雨前線に取り込まれる予想となっている。火曜日から水曜日にかけて東日本や東北地方などで積乱雲がいくつも発生する可能性があり、警戒が必要。
大雨の中でどう身を守るのか、注意点を確認した。気象庁が「警戒レベル3」に相当する警報、「警戒レベル4」に相当する危険警報などを発表する。自治体はそれぞれの地域で避難情報を発令するが、「高齢者等避難」は高齢者など避難に時間がかかる人は避難が必要ということ。「避難指示」は危険な場所にいる人は全員避難となり、「レベル4」までに避難を行うことが重要。東京都北区は午後7時に土砂災害警戒区域内の2982世帯5207人に、警戒レベル4「避難指示」を発表した。避難は一般的には避難所や頑丈な建物など安全な場所に移動することだが、外が暗かったり雨が降っていて避難ルートが危険な場合は、無理をせず自宅の少しでも高い安全な場所への移動を考えること。気象庁が「レベル5特別警報」を出した時は、すでに災害が発生している、あるいは災害がすぐそこに迫っている危険な状況のため、直ちに命を守る行動を取ることになる。避難の際に、大雨の時は車の移動は危険。マフラーから浸水するとエンジンが停止し、再始動しなくなる恐れがある。ドアの高さの半分程度まで水が来ると、内側から開けられなくなる恐れもある。またタイヤが完全に水没すると車体が浮き、移動が困難になる。
夜間避難の注意点について、防災システム研究所の山村武彦所長に話を聞いた。積乱雲は夜間に発達しやすく、夜間や未明に激しい雨が降り避難條号が出るケースが増えている。夜間の避難にはより多くの危険が潜んでおり、マンホールの蓋が開いていて穴に気づかなかったり、田んぼや側溝と道路の境目が増水でわかりにくくなるなどの状況がある。先日の千葉豪雨で千葉市内では道路が一面川のようになったが、暗い中では水のかさがどれくらいあるのかや水の中がどうなっているのかもわからなくなる。外に出るのが危険な場合は、家の中の安全な場所などでやり過ごすことが大事だという。その場合に必要となるのが「籠城の準備」で、床上浸水の危険性がある浸水想定区域では濡れたら困るようなものを事前に2階に上げておくことや、1階だけブレーカーを事前に落としておくが大切。コンセントなどから水が侵入すると、1階だけではなく2階の電気もつかなくなる可能性があるという。
高市総理はアンダーパスでの被害を防止するため、対策強化を指示した。千葉市のアンダーパスには手前にボックスがあり、センサーが冠水を感知すると自動で作動して通行止めの遮断器が出て車が通れなくなる。こうしたものを全国展開していくという。また危険な国道7カ所では、「レベル4」が出た段階で通行止めにするという。千々岩森生は「鉄道でも計画運休を行って飛行機も前日から止めるということがあるが、道路でも事前防災を始めようということ」などと語った。東京、神奈川など関東全てのエリアと、岩手、宮城、福島、静岡、愛知、三重を合わせた1都12県でこのあと線状降水帯が発生する恐れがある。今からできる対策をして、安全な場所で過ごすようにすること。
ネパールと中国の国境地帯で起きた土石流では、今も約5000人が行方不明となっている。きょうCNNのカメラが、中国側から土石流の被害を受けた国境検問所に向かった。中国側でも43人の死亡が確認され、519人が行方不明になっている。ネパールのヌワコット郡ではきのう、泥に埋まった4階建て住宅の4階部分のわずかな空間から64歳の女性が救出された。きのうラスワ郡の水力発電所のトンネルからも、49歳の中国人作業員1人が救出された。CNN東京支局国際特派員のモンゴメリー花子は、土石流の発生直後から現地で取材を続けている。なぜこれほど大規模な土石流が発生したのか、徐々にそのメカニズムが見えてきた。
番組は、氷河が崩壊し土石流が発生した瞬間とみられる映像を入手した。この映像を中国側から撮影した観光客は「轟音を聞いた」が、土石流の発生だとは思わなかったという。崩落が起きたのはエベレストを遠くに臨むヒマラヤ山脈のランタン・リルン山で、標高5200m付近の北側の斜面だった。2日後の映像では山肌がむき出しになっており、イギリスの研究者の試算では崩落した物体の8割は岩盤で、一辺が1kmある30階から40階建てのビルに相当する体積だという。先月27日の午前8時37分ごろに氷河を含む岩盤が崩れ落ち、約8分で中国の国境検問所に到達した。土石流のスピードは時速167km、水位は100m以上も上昇していたという。マンチェスター・メトロポリタン大学のトム・クルタード教授の分析によるとこの段階の土石流は岩と氷の破片がメインで、水はあまり含まれていなかった。下流に進むに従って、川の水を巻き込んでいったとみられている。その後土石流が流れ込んだのは、おととい作業員2人が救出されたトリシュリ3A水力発電所。トンネル内にはさらなる生存者がいる模様。そして土石流の影響は100km以上先の下流部にまで到達した。ネパール国内ではこれまでに1341人が死亡し、5000人近くが行方不明になっている。これだけの被害を生んだ氷河の崩壊は、なぜ起きたのか。専門家が指摘するのは、「山体隆起」と「気候変動」だった。
オックスフォード大学のマイク・サール教授によると1つ目の原因は山体の隆起、もう一つは気候変動という。マイク・サール教授は「ヒマラヤ山脈の山々は年に2~4センチも急速に上昇している。山が急速に隆起する一方、川は削られているため斜面が急勾配になっている。ヒマラヤ山脈の氷河崩壊の多くはこれが原因」「ヒマラヤのあらゆる場所で気温が上昇している。岩と岩を繋ぎ止めているのは永久凍土、つまり氷 之が溶けると接着剤がなくなるのと同じ」と話す。ヌワコット郡出身のネパール・トリブバン大学の氷河研究者、アラビンダさんは気候変動対策の必要性を強調し、「二酸化炭素の排出量の多い大国は開発途上国がこうした災害から身を守るためにどのような支援ができるか考えてほしい」と話した。
オックスフォード大学のマイク・サール教授は「世界中どこでも今回のような雹が崩壊と土石流は起きうる」と警鐘をならす。そのうえで土石流の発生をいかに早く伝えるか。「日本の津波に関する早期警戒アラートの仕組みが参考に」と話している。
