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1986年、福井市内の団地で女子中学生が殺害され、翌年に当時21歳だった前川彰司さんが逮捕された。前川さんは一貫して無実を訴え、2025年に再審で無実が確定した。なぜ、冤罪は生まれたのか、元捜査員たちが内幕を明かした。
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- 福井市(福井)
オープニング映像。
前川彰司さんは冤罪で有罪判決を受け、7年服役。精神障害で通院を続けている。1986年3月19日、中学の卒業式を終えた高橋智子さんが死亡。部屋を尋ねてきた何者か灰皿で頭を殴られ、包丁で50カ所以上も刺されていた。翌年、福井県警は前川さんを逮捕した。被害者とは接点がなかったが、事件当夜、血のついた前川さんを見たという複数の目撃証言があった。
被害者の高橋さんが倒れていた位置から、犯人を自宅に招じ入れたと考えられ、警察は顔見知りによる犯行と推理した。家は同級生や若者たちのたまり場と化していたなか、6人とのトラブルが判明。だが、犯行を裏付ける証拠はなく、交友関係に疑わしい人物はいなくなっていった。鑑識の元捜査員は「証拠を保全する意識が甘かった。供述に頼るしかなかった」などと証言する。80年代、福井では殺害事件の犯人が見つからなかったり、主婦殺しが時効を迎えるなどし、元記者の倉橋氏は「警察は焦りを感じていたのではないか」と話す。
捜査が行き詰まりを見せるなか、覚醒剤事件で取り調べを受けていた男”A”は「事件当夜、血のついた前川さんを見た」と証言。Aは前川彰司さんと繋がりがあった他、警察は犯行の異常さから薬物中毒者は犯人像に当てはまると推理していた。警察はAの証言をもとに捜査、取り調べを進めるようになり、前川さんと繋がりがあった”N”とAを引き合わせるという禁じ手も繰り出した。また、Aと交友関係にあった複数人は「寝ていて、前川とは会っていない」、「前川はどうか分からない」と話していたが、のちに「血のついた前川を見た」と供述を翻した。前川さんは尋問で警察が組み立てたストーリーをぶつけられ、裁判で懲役7年が言い渡された。再審を求める戦いが始まり、前川さんは25年に無罪を勝ち取った。
Nは「事件当夜、前川さんと会う前に歌番組を見た」と話していたが、放送されたのは1週間後だった。事件から3年後、警察は「放送日が違う」と捜査報告書を検察に送るも、裁判で提出されなかった。
無罪判決を勝ち取った初めてのクリスマス、前川さんは誰かの役に立ちたいと教会の手伝いを買って出た。今回、智子さんの姉、宏子さんが取材に応じた。高橋さんが逮捕された当時、事件に1つの区切りができたと思ったが、事件は時効を迎え、高橋さんが冤罪と分かったことで、怒りの矛先をどこに向けたらいいのか分からなくなったという。また、智子さんと同じ団地に住んでいた男性がインタビューに応えた。事件当夜、不審な若者を目にし、智子さん宅のドアが少し開いていたという。男性は警察に情報を伝え、捜査にも協力していたが、前川さんの逮捕以降、警察からの連絡が途絶えた。前川さんは智子さんの姉、宏子さんと初対面。前川さんは今も疑いの目を向けられること、事件後に母は亡くなり、姉からの音沙汰はないことなどを明かした。宏子さんも辛い胸中を語り、今も事件は未解決と話す。前川さんは街頭に立ち、「責任は警察、検察、司法の立場にある人にあるのではないか。未解決事件なら、解明すべきではないか」などと訴えた。
エンディング映像。
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