- 出演者
- 武豊 唐橋ユミ
競馬界のレジェンド・武豊。8月に前人未到のJRA通算4600勝を達成した。今回は南国・宮崎を旅する。JRA育成牧場で来年競走馬デビューを目指す育成場を見学し、ジョッキー候補生たちとも対面する。宮崎グルメも堪能し本音を語りつくす。
武豊は何度か宮崎を訪れたことはあるが、宮崎神宮は初めてとのこと。ウマ旅とはその土地の「馬に関するもの」「ウマい食材・お酒」を楽しむ旅で、宮崎神宮も毎年4月に流鏑馬の神事が行われている。武豊は宮崎神宮で人馬の安全などを祈願した。
JRA宮崎育成牧場は宮崎競馬場の跡地に建てられ競走馬の育成をはじめ公園施設やウインズ宮崎が開設されており、ウインズ宮崎内には育成牧場出身の名馬や宮崎で育った現役の馬たちが紹介されている。宮崎県は競走馬を育成しているだけではなく、日本で唯一の野生の馬・御崎馬が繁殖している。また、宮崎県は日本書紀で「馬ならば日向の駒」と詠われるほど古くから馬との関わりが深く、郷土芸能「ジャンカン馬踊り」や神事「御田祭」などが古くから続けられているほか、引退したサラブレッドの「綾競馬」などのイベントも開催されている。
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宮崎育成牧場の目の前には地元メディアの投票で1位を獲得したパンの名店・グレンツェン宮崎店があり、人気ナンバー1は牛肉たっぷりカレーパン。武豊もカレーパンを味わった。宮崎育成牧場はかつての宮崎競馬場のコースが残っている。育成牧場の岩本課長が施設を案内してくれた。育成場厩舎には来年春に行われるブリーズアップセールに向けて宮崎にやってきた馬主が決まっていない1歳馬がいる。この馬たちの先生役が馬取扱技能職と呼ばれるJRAの職員たちで競走馬の基礎となるスキルを身に付けさせている。
育成牧場で競走馬の育成に密着。JRAに就職して2年めの藤井さんの悪戦苦闘ぶりを紹介した。馬と藤井さんの呼吸が合わないことが多く、先輩の新井田さんが馬が人間の指示を理解できるよう藤井さんを徹底指導。現在藤井さんは長い手綱を使い人の指示を理解させるトレーニングを入念に行っている。武豊は藤井さんと対面し、馬のことを知りたいという気持ちを無くさず頑張ってほしいなどと話した。
宮崎大宮高校馬術部の生徒たちと、騎手を目指すJRAジュニアユースの中学生が練習している。生徒たちからの質問に武さんが目の前で回答。質問「今までで一番勝って嬉しかったレースは？」に、全部うれしいという。ただ、ダービーは子供の時から憧れていて、初めてダービー勝った時は子供の時からの夢がかなったという感じだったという。質問「小さい頃から馬が好きでしたか？将来の夢に向かう決意はいつしましたか」。武さんは父親もジョッキーで、馬と一緒に暮らしてたので当然馬が大好きだったし、ジョッキーになりたいと小学校のときから思ってたという。質問「馬に乗る時にいつも心がけていることは？」。馬が何を考えているのか馬から出るメッセージをなるべくわかってあげるようにと心がけているという。質問「海外のレースで一番思い出に残っているレースは？」。凱旋門賞は毎年の目標で、今まで11回出たがまだ勝ってないのでいつか勝ちたいという気持ちが強いという。質問「競馬のレース中、ずっとキレイな姿勢を保つことが出来るの？」。どう乗ったら馬が楽に走れるかを常に考えて自然となってるという。武さんは生徒たちへメッセージを送った。誕生日だった後藤さんにサプライズでプレゼントを渡した。
地元で人気の宮崎地鶏の名店「佳肴わたなべ」を訪ねる。麦焼酎「百年の孤独」の蔵元「黒木本店」が2019年から製造を始めたOSUZU MALT。自家栽培の大麦を原料に、手作業の麦芽作り。尾鈴山の軟水を使って造られる一品。炭の直火で焼き上げた妻地鶏のもも炭火焼をいただいた。
武豊が2025年を振り返り一番思い出に残っているレースに6月の宝塚記念をあげた。このレースではメイショウタバルに騎乗したが、馬主の松本オーナーとは父親が騎手だったころからの知り合いで調教師の石橋さんとは大親友でいつか2人でG1を勝てたら良いなと話をしていたそう。また、松本オーナーは8月に病気のため亡くなってしまったが、あらためて勝てて良かったと話した。その他7月には白毛馬のマルガに騎乗し新馬戦で勝利したことなどを振り返った。今回のウマ旅を振り返っては、あらためて宮崎は馬文化と繋がっている土地だと実感でき、馬と接する若い人たちからはエネルギーをもらったなどと話した。