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- 根岸(東京)
東京・台東区根岸にある気になる家を取材。近くの小学校に通う2人は、この家について「ホラーゲームに出てきそう」などと話す。この家に住むのは西宮さんファミリー。この家は140年以上前に造られたという。階段には陸奥宗光の家紋が。陸奥宗光は不平等条約の改正などの功績を残した人物。陸奥宗光がこの家を購入したのは外務大臣として活躍する前の1883年。直前まで政治犯として獄中生活を送っていた。鹿鳴館が建てられたのは、陸奥宗光が家を購入したのと同じ1883年。陸奥家の事情に詳しい作家・下重暁子さんは、この家もまた社交の場になっていたのではないかと考えている。1888年、陸奥宗光は息子の留学費用を工面するため家を売却している。
その後、明治から昭和初期にかけて出版社を営んでいた長谷川武次郎がこの家を購入。長谷川武次郎は海外向けに日本の昔話などを翻訳した絵本で絹織物のちりめんのような手触りが特徴のちりめん本を考案。ちりめん本の著者にはラフカディオ・ハーンもいた。この家には出版社の名残が多く残されている。1936年に長谷川武次郎が亡くなり、日本は戦争の時代へ。台東区の約半分が焼失する中、奇跡的にこの家の周りは戦禍を免れた。一方、ちりめん本の事業は、戦後、大幅に縮小。この家は次第に倉庫代わりとなっていった。
物置だったこの家の運命を大きく変えたのが西宮さんファミリーだった。きっかけは西宮慶子さんが長谷川武次郎のひ孫だったこと。2年かけて大掃除し、2009年から暮らし始めた。2024年、柱が腐って玄関が大きく歪む出来事が。学校から帰ってきた娘が中に入れなくなってしまったという。オリジナルを保ったまま修復したい。そんな西宮さんファミリーを助けたのは地域の繋がりだったという。宮大工の川原温さんは、柱が崩れていた入口から屋根は丸ごと取り替え、傷みの少ない箇所はなるべく残しながら修復した。
エンディング映像。
