- 出演者
- 池上彰 三宅香帆
池上彰が、文芸評論家の三宅香帆と対談する。
池上彰が文芸評論家の三宅香帆と対談。高知県出身、京都大学文学部から大学院へ進み万葉集を研究しながら、書店で店長として勤務していたという三宅。その後、リクルートに就職するが数年で退社、理由は”本を読む時間がなくなったから”その思いから、「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を執筆。自らを”文芸オタク”と称する三宅からどんな話が聞けるのか。
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- なぜ働いていると本が読めなくなるのか
三宅の著書「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」は、働いている人の心に刺さった。三宅自身も想像以上に仲間がいたと話し、池上もその一人だったという。このタイトルは三宅自身が考えたという。三宅が幼少期に好きだった本は「クローディアの秘密」日本の児童文学にはない、リアルな感情を描いている様子に惹かれたという。自分の思いを本を読むことで自覚できるとのこと。
本が読めなくなって会社を辞めたという三宅。就職した当初も、そもそも本を買うために就職したようなものだったと話す。お金は出来たが、時間がないと気付き時間を求めて辞めたという。三宅にとって”人生を狂わせる”ような本が良い本だといい。本とは、作者と自分の”思想の戦い”だと話した。ベストセラーを生み出す秘訣は「テレ東BIZ」で。
働いた後に本を読む気力もなければ意味がないという。疲れていると本の”ノイズ”を受け入れられないと三宅は話す。池上流の働きながら本を読むコツは、移動時間など強制的に時間を作るとのこと。三宅流”働きながら本が読める秘策は、「テレ東BIZ」で。”池上は毎日1~2軒書店に行っており、NHK時代は3軒回っていたという。書店で人生相談を受けたこともあるとのこと。
国民に調査すると、1か月で1冊も本を読まない人の割合は62.6%。三宅の周りの本が好きだった人達も、働きだすと本が読めないと言っているという。三宅は提言として”半身”に生きると話す。仕事以外の興味を持つことを肯定したいとして、余暇が自分の好きなことを深堀る時間になってもいいと語った。
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- 国語に関する世論調査文化庁日本放送協会
池上の”人生を狂わせた”本は、柴田翔の「されど われらが日々」。池上が高校生時代に読み、人生にはこんな挫折があるのかと考えさせられたという。
「池上彰がいま話を聞きたい30人」の最新回の配信予告が流れた。
「円卓コンフィデンシャル~他社との遭遇~」の番組宣伝。
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2025年1月28日(0:30)