- 出演者
- 池上彰 宇賀なつみ バカリズム 林修 斎藤ちはる 坂下千里子 伊集院光 ビビる大木 谷まりあ 大友花恋 伊沢拓司 大久保波留(DXTEEN)
世界大学ランキングで東京大学は29位。イギリスの新聞社の調査でオックスフォード大学やケンブリッジ大学が上位にあった。優秀な留学生を集めるためとの指摘もある。とはいえ優秀な大学は論文が多く引用されている。文系の大学はランキング上位にはなりにくい。引用された論文数のランキングには理系の学部がある大学がランクインする。ランキングには国立大学が多く私立大学は少なかった。国立大学は研究機関の位置づけだが私立大学は教育機関 という位置づけ。理工系学部への入学者は先進国の平均は27%だが日本は17%。日本では大学受験のためにクラス分けするが、大学では主に文系理系に分かれて学ぶ内容によって越境することもできる。経団連は大学入試での文系理系の区分を廃止するよう提言している。
大学入試の多数派は推薦型と総合型。2023年度の入試で入学した学生全体の50.7%が推薦型選抜か総合型選抜。大学側には年内に入学者を確保できるメリットがあり、受験生は受験を終わらせたいというメリットがある。経験のために留学やボランティアをするためにはお金がかかり、裕福な家の子供が裕福になるとも指摘されている。東京大学にも推薦入試があり、合格者は科学オリンピックの入賞者など。林は数学オリンピックや物理オリンピックをテレビで中継しないと話した。大学入学共通テストの内容が来年1月に大きく変わる。新しい学習指導要領では実社会で応用するための力の育成が重視されている。国語では近代以降の文章が1問追加される。試作問題では資料1は文章、図、2つのグラフ、資料2は別の文章だった。林は社会に出るとデータを横断的に見て結論づける能力が求められる、その能力を見るにはいいが共通テストでやる必要があるのかは疑問と話した。
東京大学の全国の志願者数は10年前と比べると関東・近畿地方以外は軒並み減っていた。女性は「女子なのに東大?」などと言われるため東京大学に行きづらいという。林は地方女子の東大への意識は高まらない、大阪や名古屋の生徒たちも途中から東大から志望校を変えていくと話した。
いま優秀な学生は東大でなく海外の大学へ進学している。春に東大に入学して数か月で中退し、秋から海外の大学に行く人も増えている。昔は東大法学部はキャリア官僚を目指すイメージがあったが最近は官僚になりたい東大生が減っている。今は就職先上位の半分がコンサル会社だった。林は国が強い主導権でグランドデザインをしっかりして引っ張っていくことも必要と話した。池上は自ら考える力が求められている、知識や暗記だけの時代ではないと話した。
景気はお金の回るスピードで、早ければ早いほど景気が良い。儲かっている企業があっても企業が溜め込んだ現預金などによって下請け・庶民に回らず景気が良くならない。急成長しているのは中国、インド。人口が多いと生み出す額が多いため景気が良くなる。インドは働く人も若いためたくさん働き活発に消費するためお金の流れも良い。アメリカはITで儲けている。時価総額TOP10のうち7社がIT関連企業。
アメリカのIT企業を解説。アップルは主にハードウェアで儲かっているが、グーグルなどは作ったものです儲けているわけではない。儲かるIT企業の共通点はプラットフォーマー。ネットを通してビジネスする場所を提供している。うまくいかなかった場合も比較的リスクを少なく作り直すことができ、一旦作って国際標準になれば儲かる。儲かる仕組みは手数料や広告など。
格差について解説。池上はそもそも大企業などが豊かになれば結果的にみんなが豊かになるという考え方があったが、結果的にそれがうまく行かないと話した。今は大企業や投資家は儲かるが下に流れていかないという状態になっている。またITは下請けの仕事が限定的で、下までお金が流れない。自動車メーカーの工場は海外を拠点にすることも多く国内に還元されないことも。林は産業構造自体を変えていかないといけないと話した。池上は新しいビジネスモデルを作ることが大事と話した。