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黄龍はまるで黄色い龍がのぼっているようだと黄龍の名がついた。標高3000m以上の深い峡谷はむき出しの石灰岩が金色に輝いている。はざまに無数の池が点在し、最も下流にあるのが迎賓彩池。上流にはいくつもの滝がある。さらに上流には黄龍古寺、その奥に五彩池が見える。標高3576m、池の数は693。黄龍のなかでも最も高く大きく美しいとされてきた。
黄龍の世界遺産のエリア内、深い森の中に落差93mの長大な滝・ザーガ瀑布がある。
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- ザーガ瀑布
麗江は1000年の歴史を誇る古い街。黒い屋根瓦の町並みで知られ、少数民族・ナシ族の人が多く暮らしている。木府は470年にわたって麗江を統治したナシ族の木氏の館。麗江はチベットとの交易で栄え、チベットにお茶を運び馬などを持ち帰った。街には細い路地が張り巡らされ、数百年続く石畳の道が残っている。水が豊富で小川が縦横に流れていて、さかのぼると湖に行き着く。玉龍雪山はナシ族の古来の宗教では神の山とされてきた。ロープウェーで標高4500mまで登ることができ、晴れていれば氷河を見ることもできる。旧暦の1月15日宵節の夜には、人々はちょうちんを持って街中を歩く。
中国南方カルストは7か所のカルスト地形で構成されている。桂林では街中からカルスト地形特有の山々を見ることができる。4億年以上前に海の底から隆起し、その後の侵食で独特な地形が生まれた。岩登りが盛んで国内外からクライマーが集まる。
レイ波は水の美しさで知られる。68段跌水瀑布は、石灰岩の上を水が何段もの滝となって流れ落ちる。
施秉にはマグネシウムを多く含むドロマイトで形成された鋭い形の山が多い。風化や崩落で柱のようになった岩が目立つ。石林には高さ数十mの無数の石柱が林立している。2億年以上前に海底から隆起し、侵食によって形成された。
金仏山は標高2238m、山頂付近が平らに近い珍しい形。周囲は垂直な断崖に囲まれている。海底のくぼ地が隆起したあと周囲の山が崩落し、くぼ地の部分だけが残ったという。天生三橋は巨大な洞窟の天井部分が崩落してできた一部残った部分が自然の橋となっている。
環江はカルストの山並みがどこまでも続く。円錐形の優しい形の山が多い。これまであまり知られていなかった地域で、観光開発は進んでおらず手つかずの自然が残っている。
中国大運河は7世紀髄の煬帝が最初に開通させ、その後別ルートの建設や改修が重ねられた。南の起点・寧波は温暖な気候と豊かな水に恵まれた穀倉地帯が続く。古繊道は船が運河をさかのぼる時などに人力で船をひくための橋。安昌は運河すれすれに家が並んでいる。蘇州の街並みは白壁の家が続く。鎮江からは遠くに長江が見えるが、昔は家並みの近くを流れており、鎮江は波止場として栄えた。揚州は塩の交易で栄え豪商が集まった時代には中国屈指の豊かさを誇っていた。清江水門は15世紀明代に造られた水門。帆を張った何万という船が水門を通過するため数kmの列を作ったという。舎利仏塔も明代の建築物。塔は運河をゆく船にとって灯台がわりとなった。
九寨溝はYの字形をした渓谷で下流からさかぼるにつれ、多様な絶景に出会う。盆景灘は黄褐色の石灰岩の上、木々の間を清流が流れ落ちる。芦葦海は2km以上にわたって葦の湿原が続いており、推定の地形やコケなどが多様な色合いを作り出す。樹正群海は階段状にいくつもの池が連なっており水の色は九寨溝を代表する濃い青である。黄龍とは違い水深があるため、赤い色が吸収され青が深くなり池と池を隔てる石灰岩の上には樹木が生い茂っている。昔、悪魔が女神から鏡を奪おうとして割れそれが九寨溝の無数の湖になったと伝えられている。付近にはチベット族の村が点在し、樹正群海の上流には滝がある。樹正瀑布の水流は生い茂る木々によって無数に分かれていき、犀牛海は犀に乗った王子が湖の美しさに見とれ犀とともに湖に入って神になったという。横幅は320mでノーリランとはチベット語で男の神様のことであり、晴れた日は虹がかかる。ここから流れは地下水脈を伝って二股に分かれるため、まず西側の流れへ。鏡海は周囲の山が風をさえぎり、波立つことが少なく文字通り風景を鏡のように映し出す。珍珠灘瀑布の珍珠とは真珠のことで、水しぶきが光を得て真珠のように見えるという。滝の上には灘が広がっている。「五花海は神の池 その水が赴くところは全て美しい」とたたえられてきた。透明度は30m以上となっており、200種類以上の藻やコケが複雑な色彩を作り出す。