2023年8月2日放送 15:10 - 15:40 NHK総合

美の壺
「日本の原風景 古民家」

出演者
草刈正雄 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

File546 日本の原風景 古民家
今回のテーマは

今回は戦前までに建てられた古い住まい、古民家の魅力を紹介する。

一、住めば住むほど奥深い

神奈川県葉山町の春日さんは古民家ライフを楽しんでいる。住んでいるのは昭和5年に建てられた古民家で地元の名手の家だった。食事は座敷にちゃぶ台を広げていただく。食事が終われば同じ部屋に蚊帳を吊るして寝室になる。

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葉山町(神奈川)

京都の古民家といえば町屋。都市に暮らす商人は職人の家として建てられた。大正時代に建てられた大きな京町家、現在の主のアトキンソンさんは2つの玄関には戸惑ったという。暖簾は誰でも入って良いという目印で通り庭につながる。一方、畳敷きの表玄関は主や来客のために格式ある作りになっている。アトキンソンさんは日光東照宮や春日大社など文化財の修復をする老舗企業の社長だ。この家の奥座敷は他の部屋と異なる工夫が凝らされている。贅を凝らした襖も夏が近づくと取り払われて、葦戸や御簾と取り替える。アトキンソンさんにとってはこの手間こそが古民家に暮らすことだという。

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京都府日光東照宮春日大社
二、今に残る、先人の技

日本の住居の源流は縄文時代の竪穴式住居だ。土間で直接火を燃やし、寝起きしていた。最も古い古民家の一つが伊豆の国市にある。建てられたのは1600年ごろだ。広い土間の上には複雑に組み合わされた柱や梁が重い屋根を支えている。この頃、土間のある棟と人が生活する棟が合体したという。大屋根を支える構造は城造りの技を応用したものだ。

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伊豆の国市(静岡)江川家住宅関ヶ原の戦い

大内宿には江戸時代に建てられた古民家が今も軒を連ねる。太くてたくましい大黒柱や梁が冬、雪が降り積もって重くなる屋根を支える。野趣あふれる木組みは構造として必要なだけでなく、この家の風格を表す。家の奥に進むにつれて木材の仕上げが変わっていくのも見どころの一つだ。囲炉裏の煙が屋根裏に上がり、茅葺屋根を虫や湿気から守る。集落のはずれにある倉庫には解体した家からでた古材を保管し、古民家の修繕などに利用する。茅葺屋根の葺き替えは住民が力を合わせて行う。

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南会津郡(福島)大内宿徳川家光
三、人に生かされ、人を生かす

台東区の谷中界隈は東京大空襲の戦火を免れ、古民家が多く残る地域だ。近年、住む人がいなくなりカフェやギャラリーに改装した古民家が人気のスポットになっている。古民家をシェアハウスをして活用する取り組みも行われている。

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台東区(東京)東京大空襲

新潟県十日町市竹所は過疎化が進んでいたが一組の移住者によって変わったという。ドイツ人建築家のベンクスさんは若い頃から日本文化に憧れてきて、この集落に移住した。元の家の良さを最大限に活かしながらも自分流にアレンジするのがベンクスさんの楽しみ方だ。ベンクスさんが住む前は廃屋同然に放置されていたが2年がかりで再生した。集落内には他にもベンクスさんが蘇らせた古民家が点在する。住む人のアテがないまま再生すると新しい住民は移住してきた。今も新たな住民の家を解体修理中だ。これまでに60軒ほどの家を再生してきた。

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竹所(新潟)
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