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オープニング映像。
今月27日、イスラエルで4年ぶりの総選挙が行われる。現政権を率いるネタニヤフ首相の陣営が勝利するのか、野党が政権交代を実現するのか。ネタニヤフ政権がガザ地区での戦闘のみならずヨルダン川西岸地区、レバノン、シリア、イランでの軍事作戦や戦争に深く関わってきたため、政権交代で各地での戦闘が終結するか注目が集まっている。野党で支持を集めているのがアイゼンコット元軍参謀総長が立ち上げた中道政党「ヤシャル」。イスラエルの国会は「クネセト」と呼ばれ、任期は4年間、一院制で120議席。約80年の歴史で単独で過半数を得た政党はない。その理由は、国全体での比例代表制によって行われ、候補者ではなく政党に投票すること。政権樹立のために重要なのが総選挙後に行われる連立交渉。最初の交渉権は獲得議席数が最も多い政党の党首が得る。交渉が失敗すると交渉権は2番目に獲得議席数が多い政党党首に移る。今回は連立不成立で再選挙になることが危惧されている。アイゼンコット氏は野党結集で政権交代を目指し、ネタニヤフ首相は連立パートナーである2つの宗教系政党の他いくつかの極右政党を連立に迎える見通し。
野党陣営とネタニヤフ陣営が共に連携を模索している相手がユダヤ系政党の「予備役・経済」党。コラムニストのヘンデル氏が率いる新政党で議席を獲得する可能性が高いと考えられている。政策は右派的な一方、ネタニヤフ首相が続けてきた宗教学校に通う男子学生の兵役免除に強く反対している。ネタニヤフ首相がこの政党を迎え入れた場合、宗教系政党と衝突する。一方、アイゼンコット氏が迎え入れる場合はアラブ系政党とも交渉する必要があり、予備役・経済党はアラブ系政党の連立に反対の立場。連立交渉で並外れた才覚を発揮してきたのがネタニヤフ首相。アイゼンコット氏は政界に転身して5年ほどでネタニヤフ首相に比べれば経験不足。選挙がやり直しになった場合、半年ほどあとの次の選挙までネタニヤフ政権が続く。アイゼンコット氏が政権交代を実現するにはネタニヤフ首相が敵視しているアラブ系政党をパートナーとすることが不可欠。地域大国としてイスラエルが覇権を求めれば中東は引き続き混乱の中に置かれる。政権交代だけではなく政策の変化に兆しがあるかが注目される。
エンディング映像。
