- 出演者
- 平井信行 庭木櫻子
オープニング映像。
去年7月に閉館した東京・中野区のシンボルだった中野サンプラザの跡地や周辺には、マンションやオフィスなどが入る高さ262mの超高層ビルと最大7000人を収容できる多目的ホールが併設される計画。計画の事業費は資材価格や人件費の高騰で繰り返し見直しが行われ、野村不動産などの事業者は、当初より830億円近く多い2639億円の事業費を計上した計画を作成し、ことし7月、東京都に事業の認可を求める申請を出した。しかし先月に入ってさらに工事費が900億円以上上振れすることが明らかになり、区は事業者が都への認可申請を取り消す手続きを行ったことをきょう開かれた区議会の特別委員会で明らかにした。区は区議会に対して「計画を白紙撤回するわけではない」と説明したうえで今後、事業者と協議したうえで計画の内容を再検討していきたいとしている。
問題の国有地があるのは埼玉・戸田市・県営戸田公園。昭和15年に予定されていた幻の東京五輪のためにボートコースが造られその一部が昭和29年から競艇場となっている。会計検査院によると昭和41年春に県が、公園用地として無償で使いたいと申請していたが、国有地が公営ギャンブルの開催区域に含まれていたことから、この年の秋に当時の大蔵省が国有財産法に基づき無償ではなく、有償の貸し付け契約を結ぶべきだという方針を決めていた。しかし埼玉県と金額などの条件が折り合わない中、契約締結に向けた交渉が尽くされず、58年間土地の使用料を徴収できていなかった。この間に競艇場内の国有地の一部が地元の戸田市によって所有権登記されていたほか、競艇の主催者によって国の許可なくオッズ盤などの大型設備が設置されていた。このため会計検査院は財務省に対し、国有財産の管理者としてきちんと管理を行い速やかに埼玉県と有償貸し付けの契約を結ぶよう求めた。財務省は「契約締結に向けた働きかけが難航し、結果として長年、土地の使用料を受け取れていなかったが、会計検査院の指摘を受けて交渉した結果、県と合意できたので契約締結を急ぎたい」としている。
衆議院議員選挙を前に警視庁は警察署長などが出席する会議を開いた。警視庁・緒方禎己警視総監は「これまでの常識では考えられない状況が一部に見られる」として「あらゆる事態を想定内に取り込み、適切な措置をきぜんとして講じ、速やかに事態の鎮静化と正常化をはかるようにお願いする」と訓示した。また今回の総選挙は、安倍元総理大臣が銃撃された事件や岸田前総理大臣が襲撃された事件をきっかけに警備体制が強化されて以降、初めての全国規模の国政選挙にあたるとして、「事前の対策を徹底し情報を部門横断的に共有して違法行為の前兆の把握や未然防止の手だてを確実に講じてほしい」と指示した。
気象情報を伝えた。