- 出演者
- 合原明子
今回は1年後に始まる医師の働き方改革について特集。診療時間の短縮などの影響を伴う大きな改革が進められる背景に迫る。
千葉大学医学部附属病院に勤務する外科医・仲田氏。病院では肝胆膵外科を担当しており、7時過ぎに入院患者の様子を見た後は外来を担当。午後になると地域の病院から派遣要請に応え、再び外来を担当。当直がある日はそのまま勤務を続け、0時過ぎにようやく仮眠を取った。明け方に勤務が終了した後も家には帰らず、再び大学病院へと戻って手術を行う。診察以外にも事務作業など業務は山積み。自宅に戻ったのは61時間後のことだった。
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- 千葉大学医学部附属病院
勤務医の過酷な労働環境が放置されてきた背景には医師の労働時間が制限されてこなかったことがある。医師は患者の生命を守る使命を追っているが、長時間労働を放置することは医療の質の低下につながるため今回の改革が進められた。今回の改革で最も大きく変わるのが年960時間の時間外労働条件を設けるというもので、これは一般の労働者と同じ。また、連続での勤務は28時間までと定められる。
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- 千葉大学医学部附属病院
医師の働き方改革が進む中、杏林大学医学部付属病院では患者への対応を原則平日の17時までとする方針を打ち出した。これにより、手術の説明などを定時内に終わらせることが可能となった。一方で、患者の家族からは困惑の声が出ているのも実情だ。医師の働き方改革に伴う影響は他にもあり、医師が少ない一部の地域では24時間体制での医療提供が難しくなることから医師を一箇所に集約する動きも出ている。これは共に人手不足の病院で科を統合するもので、医師の働き方改革には大きな恩恵をもたらすが、地域住民は離れた病院に通う必要があるという問題も有している。
医師の働き方改革によって起こりうる患者への影響としては、休日や夜間の診療が縮小することや病院が遠くなること、主治医制からチーム制への移行などがあるという。
患者への影響を抑えながら医師の負担を軽減する方法として注目を集めているのが診療看護師。これは診療行為の補助を医師の指示の下で行うことができる資格で、日本では約700人が資格を取得している。東京ベイ・浦安市川医療センターでは診療看護師が手術方針決定のための資料作成などを担当しており、手術の立会いなども行う。医師の業務を診療看護師が一部引き受けることで、医師は手術などに集中できるという仕組みだ。診察にも多くの時間を割けるため、患者にとってもメリットが多いという。
医師の働き方改革が進む中で広がりを見せているのが「タスクシフト」。カルテの代行入力や一部の診察などを他のスタッフに任せることで医師の負担を軽減させるのが肝だ。これに加えて、遠距離から通院する患者への自治体による支援、地域の診療所と大病院の役割を理解して利用するなど患者側の努力も必要だ。
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