- 出演者
- 首藤奈知子 増田明美 西野理子
子どものいない人生を送る人たちが増えている。去年11月に公表された調査では、子どもを持ちたくない・いなくてもよいと答えた人は35.7%だった。そんななか子どもを持ちたくない理由について語った本が注目を集めている。母に求められる責任の重さや社会への不安に共感が広がっている。
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子どもがいない人生について、増田さんは「私は41歳で結婚して子どもに恵まれなかった、きょうのテーマは興味津々です」と話した。
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増田さんは「言葉にするのは勇気がいる、若い人たちの気持ちを代弁してくれている」とコメントした。調査では子どもを持ちたくない理由について、経済的な負担が大きいと答えた人が一番多かった。西野さんは「これはずっと言われていること、特に男性が働くという考えがまだ強いため特に男性に顕著、子どもどころか結婚も考えられないというところにある」などと話した。他にも、自由な時間や生活を優先したい、出産・育児に自信がないといった理由も挙げられた。OECDの調査によると日本の生涯子どものいない女性の割合はこの20年で急増しているとのこと。
当事者同士で悩みを共有するプロジェクトにはこれまで幅広い年代の女性、のべ600人以上が参加してきた。社会で子どもがいる家族への支援が広がる中、疎外感を感じるという声が少なくない。プロジェクトに参加している井上さんは、子どものいる家族に接した時複雑な感情になることがあるという。「勝手に落ち込むことがある、そんな自分に罪悪感も感じて苦しくなる」と話した。主催社のくどうみやこさんは、社会に対し子どものいない女性たちにも目を向けてほしいとのこと。
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増田さんは「自分らしく生きていけるようになるまで時間がかかると思う、人それぞれで頑張ることができればそれで良いと思う」などと話した。西野さんは「社会の制度設計が夫婦とこどもという家族モデルを前提にしてしまっている」などと子どものいない人生の生きづらさの理由について話した。
結婚して22年の西本夫妻。妻の佳代子さんは建築士として独立しており、子どもがほしいと思いながらも一級建築士として独立することを優先してきた。佳代子さんは41歳で一級建築士の資格を取得。そして子どもがいないからこそできる人生に目を向けてきた。今は長野に古民家を借り、週末に通いながら自分たちでリノベーションを行っている。一方、子どものいない人生を誰かの役に立ちながら生きようとする人もいる。20代で結婚した後藤さんは、30代から両親の希望で不妊治療を始めた。ストレスから38歳で治療を中断し、両親とは一時的に距離を取ることになった。しかし、45歳を過ぎた頃に関係は修復していった。現在、後藤さんは子どものいない夫婦への情報発信に取り組んでおり、境遇が同じ人の助けになることにやりがいを感じている。
スタジオトーク。増田さんは「私も子どもがいないけど、社会の子どもを応援するっていう気持ちでやっている。こういう時間をたくさん取れるようにパラスポーツのほうでもやっています。」などとコメントした。また西野さんは社会がどう変わっていくべきかという質問に対し「そもそも社会はどんどん変わっていて、子どもは授かるのではなく選ぶというようになってきている。現実の社会はそれに対応してくべき。」などとコメントした。
エンディング映像。