- 出演者
- 寺門亜衣子
オープニング映像。
この番組はNHKに寄せられた地域の困り事や課題を深掘りして、それを解決するためのアイデアをNHKの取材者・当事者・専門家と考えてローカルを1ミリでもグッドにしていくことを目指す。今回のお悩みは「地域の見守り委員をしていますが、高齢者が高齢者を見守っている状況で担い手不足に困っています」。
今回のテーマは「地域の担い手」。茨城の佐治さんは「公共交通の担い手不足を解消したい」、福島の有野さんは「若者は少ないが…おじさんはいっぱいいる」と話した。堀口さんはどこの地域も担い手不足だと言った。
富山県射水市新湊地区を活動の拠点としている五十嵐友輔さんが立ち上げた越中祭青年会は、県内の様々な祭りに参加して地域の人と交流を深めてきた。今夏は初めて県外の祭り「石崎奉燈祭」に参加した。石川県七尾市で130年以上続いていて、担い手不足に悩む地区から相談を受けて協力を決めた。富山の祭りの掛け声も披露し、それぞれの祭りの魅力を伝えあった。8月5日の祭り当日には富山から20人の若者が駆けつけた。五十嵐さんの地元でも若者は2人しかおらず、友達を集めまくって地域行事を行っているという。
佐治友基さんの会社は茨城県境町で2020年から自動運転バスを始めた。1日18便が自動運転レベル2(運転手が乗車)で定期運行している。無理な追い抜きや路上駐車をなくす呼びかけをしたり、停留所を設置するための土地の提供を呼びかけるなど町がバックアップした。入院している父親のお見舞いに行こうと思ったら、タクシーもバスもなかったのが事業を始めたきっかけだという。
福島県二本松市岩代地区で配布された「岩代おじさん図鑑」は地区に住む50~80代のおじさん20人の生態を紹介している。年齢をレベルで表現するなど、ゲームの攻略本風のデザインが特徴でネット上で話題となった。岩代地区は市内で最も高齢化率が高い地域で住民の45%以上が65歳以上。考案した岩代観光協会の有野真由美さんはおじさんツーリズムをしてほしいと語った。記者が岩代地区を歩いているとお面集めが趣味の斎藤さん(レベル65)を発見した。納豆職人の渡辺さん(レベル74)は商売にもつながってありがたいと語った。民宿を経営する山崎さん(レベル65)はこの図鑑を見て遊びに来てくれれば嬉しいと語った。寺門アナはNHKもおじさんばっかりで見分けがつかないので識別能力が欲しいと語った。地方創生は若い人を獲得しようとばかりするが、おじさん世代をどう生かすかが重要との話になった。
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2023年12月10日(15:50)