- 出演者
- 野村真季
オープニング映像。
国会記者会館前から中継。自民党・石破新総裁は総裁選挙から一夜明け、党役員や閣僚人事の検討を本格化させている。石破新総裁は宿舎にこもり人事構想を練っているものとみられる。決選投票では自民党が真っ二つに割れる結果に党内からは「これからの党内融和が心配だ」との声が出る中、石破新総裁は接戦を繰り広げた高市経済安全保障担当大臣や小泉元環境大臣について要職で起用することも検討。幹事長には安定感や調整能力に定評のある森山総務会長の起用が取り沙汰されている。今回の選挙戦で石破新総裁を中心的に支えた岩屋元防衛大臣や赤沢財務副大臣は重要ポストに起用される可能性もある。一方、衆議院解散について石破新総裁は「早ければ早いほうがいい」と話し、早期解散に踏み切る構えを見せている。選挙を見据えて、まずは人事で挙党態勢を築けるかが問われている。
ドジャース対ロッキーズ。きのう地区優勝を果たしたドジャース。今日の大谷翔平選手は、ヒットで出塁すると、日本人最多となるシーズン57盗塁を決めた。第4打席に特大の54号スリーラン。ドジャースが大量リードを奪い試合は現在も続いている。
今週、認知症の新たな薬が承認された。家族や患者らを苦しめる症状を改善する国内初の薬。東京都内の自宅で家族と暮らす91歳女性は、1年ほど前から認知症の症状がみられるようになった。以前は、太陽のように明るく前向きだったという女性に救急車を呼ぶほどの症状も表れた。こうした症状は認知症の行動障害と呼ばれ、アルツハイマー型の患者の約半分に見られる。人によっては暴力や暴言といった症状となることも。2030年には65歳以上の7人に1人が認知症との推計もある。武見厚生労働大臣は「認知症と家族が安心して日常生活を営むための治療の選択肢が増える意義がある」と述べた。厚生労働省は今回初めて行動障害を抑える薬として「レキサルティ」を承認した。たかせクリニック・高瀬義昌理事長は「喜びを感じる形にする脳神経のホルモン(ドーパミン)があり、安定的に(ドーパミンが出る)作用が効果的に出るように工夫されている薬」と述べた。認知症をめぐっては「レカネマブ」に続いて、新たな治療薬が承認されるなど、向き合っていくための選択肢は増えつつある。
来週は2つの台風が荒れた天気をもたらす恐れがある。今日午前9時、フィリピンの東で台風18号が発生。今月の台風発生数は8個となり、9月としては11年ぶりの多さとなっている。きのう発生した台風17号は来週の火曜日に伊豆諸島付近を通過し水曜日にかけて日本の東を北上する見込み。関東でも雨や風が強まる恐れがある。台風18号は来週の水曜日ごろ強い勢力で沖縄の先島諸島に接近するとみられている。大雨や暴風などに警戒が必要。
あす中国に返還される東京・上野動物園の2頭のジャイアントパンダはきょうが最終観覧日。2011年に上野動物園にやってきたオスの「リーリー」とメスの「シンシン」は、2017年に生まれたシャンシャンと親子の愛くるしい姿でブームを巻き起こした。現在19歳の2頭は高齢になる前に、生まれ育った環境で過ごすのが望ましいと判断された。2頭はあす成田空港から中国に帰る。
プラスチックゴミによる海洋汚染が世界的な問題となる中、タイでは海につながる川に着目しAI(人工知能)を使った全自動型のごみ回収船が始動。タイで3月から稼働しているオランダ生まれのごみ回収船「インターセプター」。タイ政府が立ち上げた海洋プラスチックゴミ削減プロジェクトの目玉として取り入れられた。プラスチックゴミが川からベルトコンベヤーで次々と引き上げられる。タイは世界でも上位の海洋プラスチックゴミ排出国で改善が急務。これまで回収作業は手作業が中心。ゴミのある場所も現地で探していたが「インターセプター」は、橋に設置されたAIを搭載したカメラで割り出したプラスチックゴミが多く集まる場所で集中的に稼働。この船だけで1日、約600kgを回収できるようになり効率は格段に上がった。船では電力もソーラーパネルで生み出し、フル充電で約48時間動くことができる。幅の狭い川に対応したタイプなどもあり、タイ以外でも7か国で活躍中。今後世界中の1000本の川に導入する目標が立てられている。タイでは別の船も川のプラスチックゴミの回収に当たっている。タイを代表する河川チャオプラヤ川沿いにある寺院は、5年前からプラスチックゴミを僧侶が身にまとう袈裟に生まれ変わらせるプロジェクトに取り組んでいる。以前は地元の住民らが持ち込むものを利用していたが、さらにゴミの削減に貢献したいという思いから、先月、太陽光を動力にするこの自動ごみ回収船「HIPOPO」の導入を決めた。ワットチャークデーン寺院・プラマハプラノム僧侶は「海洋汚染は緊急で取り組まねばならない、世界的に重大な問題」と語った。
アメリカを訪問中のウクライナ・ゼレンスキー大統領が、トランプ前大統領と会談し軍事支援の継続に理解を求めた。ゼレンスキー大統領は今後の支援の具体案などを盛り込んだ「勝利計画」をトランプ前大統領に説明し、アメリカによる支援が不可欠だと理解を求めた。対するトランプ前大統領は、11月の大統領選挙に勝利すればウクライナ侵攻の終結に取り組む意欲を示した。ゼレンスキー大統領にとっては、大統領選でトランプ前大統領が勝利する場合に備えて関係性を築いておきたい考えだが、トランプ前大統領が支援の継続に懐疑的であることに焦りもにじんでいる。