- 出演者
- 弘中綾香 矢野浩一 永岡里菜
オープニング映像。大阪にある昔ながらの商店街。商店街を丸ごとホテルにしているのがSEKAI HOTEL代表の矢野浩一。旅先の旅館で働きながら、観光地を堪能する旅。おてつたび代表・永岡里菜。日本の旅の常識を変えるスタートアップの経営者が登場する。
テーマはスタートアップが提供する新しい旅のカタチ。入山章栄は観光や旅行業にもスタートアップ企業が進出するチャンスはある、旅のあり方が多様化してきている、地元で体験したり人とつながることに需要があると話した。
大阪府にある布施商店街。近年は閉店する店も多く、シャッター商店街化しつつあった。今この商店街を観光地に変身しようとしている。例えば、商店街の中にある衣料品店、その中はホテルのフロントに改築。チェックインして客が向かうのは商店街の中にある空き物件。その中には、きれいにリノベーションされた客室が。ホテルの大浴場は60年以上続く、商店街近くの銭湯・戎湯。朝食会場は商店街の老舗喫茶店・池田屋珈琲。厚焼き卵サンドが人気。商店街の店も堪能し放題。昨年の利用者は年間で約5500人。
分散型ホテルはホテルの機能を街に分散し街全体を利用する手法。イタリアは少子高齢化で地方都市の経済が不活性化。分散型ホテルの弱点、機能が街に分散しているので天候の影響を受けやすい。アーケード商店街にはその問題がない。SEKAI HOTEL代表の矢野浩一さんは、本当にその街に住んでいるような体験が喜ばれるという。旅行者に新しい何かを見つけてもらうのが新しい観光の在り方。矢野は19歳で大阪の不動産会社に就職。25歳で不動産会社を設立。不動産として宙に浮いたままの商店街。立地はいいのに買い手も借り手も見つからない理由は意外な所にあった。商店街を構成してる建築物が複雑で、2つ並びの建物の工事に入ったところ、片方の家が隣の家から水を盗んでいたこともあったという。矢野さんは不動産やってる自分が建築もやれる会社になって、ちゃんと商店街のややこしい建物をしっかり調査して扱えるようになれば、商店街でそういう新しい活性化の方法もとれるんじゃないかっていうことでSEKAI HOTELみたいなことを考え出した、と話す。2017年SEKAI HOTELを起業。大阪の商店街・布施に目を付けた理由について、矢野さんは地域の人がモヤモヤしていた“昔良かったのにな”みたいな。もし僕らがホテルとして入って、ちょっとずつ盛り上がっていったら逆にみんなで盛り上がるんじゃないかということで最終的に選んだのだという。
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- SEKAI HOTEL大阪府布施商店街
瀬戸内海に浮かぶ島、愛媛県大三島にある旅館さわき。仲居として働くのが大学生の村田さん。今回初めて「おてつたび」に登録し単身東京からやってきた。約2週間滞在する予定。時給は950円、滞在中に約7万円の報酬。さらに客室での宿泊に朝と昼の賄いつき。午後2時以降は自由時間のため旅先を散策。お手伝い先は農業や漁業など多種多様。おてつたび代表・永岡里菜さんは日本各地の地域が次世代へ残っていく世界を創りたいという。
おてつたびは約6万人登録していて、利用者最高年齢は84歳、セカンドキャリアや移住先探しとして利用しているという。観光業の未来は「関係人口を増やす」こと。関係人口は特定の地域に継続的に多様な形で関わる人のこと。永岡さんは三重県の林業と漁業が盛んな街、尾鷲市出身。幼少期の経験が起業のきっかけ。大学卒業後、PR関連の会社や地方創生に携わる会社などを渡り歩く中で尾鷲市と同じような知られていない街が多くあることを実感。人手が欲しい地方の街ときっかけさえあれば知らない街に行きたいというニーズをマッチングさせている。
VC=ベンチャーキャピタルを解説。ベンチャー企業の株を買い出資をするのがベンチャーキャピタル。ベンチャー企業は投資金を返す義務がない。経営をサポートするタイプのベンチャーキャピタルも結構ある。ピッチ=スタートアップが投資家等に対して資金調達等の目的で自社の製品やサービスを提案するために行われるプレゼンテーション。事業モデルよりも人間性を見るという。ソフトバンクグループ創業者である孫正義は、中国を代表するIT企業・アリババがベンチャーの時に創業者ジャック・マーの目を見て決めたという。
矢野浩一さんはアイデア×それを信じるが1番大事だと改めて思った、永岡里菜さんは旅は定量化しにく体験・経験が大事だと思ったと話した。
新しい旅のカタチのポイント、「自分だけの旅」需要増、きっかけを見つけてもらうことが大切、自分のアイデアを信じて突き進む。
エンディング映像。