分散型ホテルはホテルの機能を街に分散し街全体を利用する手法。イタリアは少子高齢化で地方都市の経済が不活性化。分散型ホテルの弱点、機能が街に分散しているので天候の影響を受けやすい。アーケード商店街にはその問題がない。SEKAI HOTEL代表の矢野浩一さんは、本当にその街に住んでいるような体験が喜ばれるという。旅行者に新しい何かを見つけてもらうのが新しい観光の在り方。矢野は19歳で大阪の不動産会社に就職。25歳で不動産会社を設立。不動産として宙に浮いたままの商店街。立地はいいのに買い手も借り手も見つからない理由は意外な所にあった。商店街を構成してる建築物が複雑で、2つ並びの建物の工事に入ったところ、片方の家が隣の家から水を盗んでいたこともあったという。矢野さんは不動産やってる自分が建築もやれる会社になって、ちゃんと商店街のややこしい建物をしっかり調査して扱えるようになれば、商店街でそういう新しい活性化の方法もとれるんじゃないかっていうことでSEKAI HOTELみたいなことを考え出した、と話す。2017年SEKAI HOTELを起業。大阪の商店街・布施に目を付けた理由について、矢野さんは地域の人がモヤモヤしていた“昔良かったのにな”みたいな。もし僕らがホテルとして入って、ちょっとずつ盛り上がっていったら逆にみんなで盛り上がるんじゃないかということで最終的に選んだのだという。