- 出演者
- 笠松将 宮司愛海
オープニング映像。
文筆家のつやちゃんがラップを紹介。ヒップホップは1970年代のアメリカ・ニューヨークで生まれたカルチャー。ヒップホップはラップ、ブレイクダンス、グラフィティ、DJといった4つの要素から構成されている。ラップは話し言葉に近いスタイルで韻を踏み、独特のリズムを生むことができるためポップスやロック、歌謡曲などにも使用されきた。現在では元々ニューヨークの黒人から生まれたものが広範囲に広がりJポップやKポップなどのジャンルにも波及。YOASOBIのアイドルにもラップは使用されラップのパート以外も全体的にラップのリズムに影響をうけた歌唱に。笠松はラップが近年の音楽にここまで浸透しているのかとまざまざと感じたが、個人的にマイスにスピットしているかどうかだと答えた。
日本でラップの曲は増え始めたのは1990年代。象徴的なのはEAST END×YURIのDA.YO.NE。94年に大ヒット曲したがラップ調と喋りの間のようなかなり親しみやすい口調で歌われる。出てくる言葉遣いやワードについても日々暮らしの中の風景や出来事をカジュアルに取り入れ、お茶の間に広く届いた。さらに同年に安達祐実のどーした!安達は他のバージョンも様々なラップやトラックにいくつかのバージョンもリリース。また当時は日本人の中でそうした認識がまだ定着していなかった時期だったという。その後の盛り上がりは1999年、2000年、2001年の時代に。この時期になるとアイドルグループがラップを曲に取り入れるという時期に差し掛かる。1999年に嵐のデビューシングルのA・RA・SHIでもラップが使用されている。他にも2000年にリリースされたプッチモニの青春時代 1.2.3!にもラップが使用されている。200年代のはJポップにラップが取り入れられる動きが盛んに。m-flo、HALCALI、BENNIE Kと言ったグループが多くのヒット曲を連発。m-flo の場合、歌のパートを歌うLISAとラップパートの VERBALの対比が効果的で、かつどちらもラップもポップに聴けるところがm-floがラップの敷居をあげたのがポイント。HALCALIは無邪気な日常について楽しく歌うラップで歌詞についても面白いセンスを発揮したグループ。プロデューサーもRIP SLYMEのRYO-Z、FUMIYAがプロデュースしたことも話題に。BENNIE Kはポップなサビのメロディーが耳に残る曲をいくつもリリース。
2000年代以降、Jポップの中にどんどんラップが取り入れられた 。同時にアイドルや女性のラップをするシンガーもすごく増えていったという。90年代からヒップホップのコミュニティの中では女性のラッパーは活躍していたという。HACはフィメールラッパーの元祖と言われ1996年に開催されたヒップホップの伝説的なイベント「さんぴんCAMP」も女性のラッパーで唯一参加している人。その後2000年代にはCOMA-CHIやRUMIといった女性のラッパーが次々と活躍していく時代に移っていく。COMA-CHIはB-GIRLイズムという象徴的な曲をリリース。女性でもヒップヒンジを体現することができるんだということを高らかに宣言した曲に。2010年になると女性のラッパーがどんどん増えていった。その中で大きな注目を集めたのが高いクオリティの作品を連発したAwich。Awichは東京コレクティブであるYENTOENに所属。女性ラッパーとして始めて日本武道館でのワンマン公演を実現。女性のラッパーと連携して一緒に組んだ作品を作っていったりした。その中で生まれた代表的な曲がNENE、LALA、MaRIと一緒に作ったBad Bitch 美学 Remix。この曲はCOMA-CHIが先程B-GIRLイズムで歌った決して譲れない私の美学を更に進化させて女性であることを高らかに宣言する楽曲。Awichが様々な女性ラッパーと連携し、曲をリリースした時期と時を同じくして女性のラッパー同士の連帯が同時多発的に沢山起きていく。NENE、Elle TeresaによるBANANA BOATはストリート発の女性ラッパーが共演しながら様々な曲をリリースし、ヒットを飛ばしていく。
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さらにインターネットの中でも女性ラッパーが連帯するような動きが見られている。Zoomgalsは2020年のコロナ禍においてSNS上で連携した。valknee、田島ハルコ、なみちえ、ASOBOiSM、Marukido、あっこゴリラが社会に対する鬱憤をZoomで吐き出すパフォーマンスをしたZoomという曲が話題に。Dr.Anonは若者に人気で嚩ᴴᴬᴷᵁ、ponika、e5という3人のラッパー兼シンガーが結成。コロナ禍に活躍した。さらに昨今ヒップホップの盛り上がりを作っているのは番組としてABEMAで放送されているラップスタア誕生という番組でも女性のラッパーが増加中。中でもLizaや7といった二人が組んだPARALLEはTikTokを舞台にパイラルでヒット。
2020年代になると、ヒップホップコミュニティに限らずそれ以外のところにもラップのカルチャーが拡大。 アイドルにもラップが広がっていてlyrical schoolのNEW WORLDは女性だけのグループに男性も加わり、男女混合グループとしてラップを披露している。XGのWOKE UPは7人組のダンス&ボーカルグループとしてワールドワイドに活躍。XGは高いスキルとヴィジュアルを含めた世界観をトータルで表現し世界中から沢山の指示を得ている。更にラップはVチューバーやユーチューバーの領域にも広がっている。ピーナッツくんは自主制作アニメの主人公として活動をすたーとさせたがその後ラップの曲をリリースしてく中でヒップホップの大型イベント「POP YOURS」にも出演。さらにボーカロイドを使ってラップをするミュージシャンも。近年のヒップホップではオートチューンという声を加工するエフェクトを使用しラップをするというトレンドが盛り上がっている。その中でyanagamiyukiはボーカロイドを様々使用するミュージシャンで、中でも初音ミクを使用したサイバーかわいくないガール多くのリスナーに指示をされている。他にもGAL NINJA feat. 初音ミクはラッパーの田島ハルコが初音ミクとコラボレーション。
ラップがどんどん拡大し市民権を獲得していく中で、ラップが音楽の範疇を超えて音楽意外の他ジャンルのアートに波及していくような事例も生まれている。ASOBOiSMの断捨離 feat.サーヤは漫才師をはじめとしたお笑い芸人がラップをするというような状況が増加。ラップバトルにお笑い芸人が出場し優勝することも。その中でも象徴的なのはラランドのサーヤ。また演劇の分野でもラップは取り入れられ、何時までも果てしなく続く冒険を上演。ヌトミックはラップのような語りを役者のセリフの導入したという。映画にもラップの多様性が反映され、雪子 a.k.a.は女性の小学校教師がラップをすることで人生の迷いや悩みを乗り越えていくといった作品。結論としてリズムとしてラップは面白い可能性を秘めており、いろいろなジャンルの様々なビートやトラックがインターネットの中にはありふれている。ラップというのはまだまだ自己表現として可能性が残されているという。また2つ目は本音で言いたいことが言える。他のジャンルでは言えないようなストレートなメッセージを言える。
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