- 出演者
- 南原清隆 三上大樹 前沢賢 小林至 岡田敏郎 伊藤拓摩
連日多くの観客が集まる野球・バスケットボール・サッカーの経営に関して、その戦略を解き明かす。南原清隆はエスコンフィールド・長崎スタジアムシティに足を運ぶ。
オープニング映像。
今回はスポーツを経営という観点から探る。北海道日本ハムファイターズの前沢賢は野球・サッカー・バスケットボールも本質は変わらないと話す。長崎ヴェルカの伊藤拓摩は球団創設3年目ということで他の競技のことについてぜひ聞きたいという。町田ゼルビアの岡田敏郎は他の球技の関係者と話すことはないため、様々な話を聞いていきたいという。そんな中小林至は現在勢いがあるのはBリーグだと語る。実際、どのチームも集客は増加しているという。そんな中直近で新たなスタジアムを建設した長崎ヴェルカと北海道日本ハムファイターズにとって共通するのは「複合商業施設」であることだという。
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先月南原清隆はエスコンフィールドHOKKAIDOに足を運ぶ。この日日ハムの試合はないにも関わらず多くの人が足を運ぶ。この日行われていたのがスタジアムツアー、なかでも普段は選手しか入れないゾーンに入れるプレミアムツアーから完売になり、連日大好評だという。ファイターズにとって初の自前スタジアムになるエスコンフィールド、なんとその計画は2010年に遡るという。その企画書にはスタジアムだけでなく学校やホテルなど複合商業施設の構想が描かれていた。現在エスコンフィールドの周辺には宿泊施設やベーカリーもあり、球場内にはサウナもバルも配されている。この施設建設のキーマンとなったのが北広島市の川村裕樹副市長。野球ファン以外を取り込む要因となるKUBOTA AGRI FRONT、ここは農業学習施設で、農業経営のシミュレーションができる。最先端農業を学び、そこで採れたものを味わう。課外学習などの対象に全国で注目を集めている。昨年開業したエスコンフィールドだが346万人来場し、その42%が野球以外の目的で来場している。あるカップルは宿泊施設に試合のない日に宿泊している。その理由は試合のない日の特別感を味わいたいのだという。
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長崎ヴェルカもスタジアムを含んだ複合商業施設は今年10月に開業予定。駅から10分という好立地にあり長崎ヴェルカのアリーナだけでなく、V・ファーレン長崎のスタジアム、さらにオフィスビルなどもある長崎スタジアムシティ、こちらもまた地域住民の日常利用を想定している。アリーナは6000人収容、長崎ヴェルカの試合はもちろん試合のない日にはイベンtの開催でき、VIPルームは商談などでも使用できる。またV・ファーレン長崎のスタジアムともつながり、スタジアムは試合のない日には一般開放されている。周辺にはフットサルコートなどもあり、市民が日常的に楽しめるようになっている。また多い時で年間700万人が訪れる観光地としての側面を持つ長崎市、スタジアムに隣接するホテルは宿泊客以外も楽しめるようになっている。また日本初のスタジアムビューホテルとして宿泊しながらサッカーを楽しむことも可能だという。
日ハム・長崎ヴェルカのスタジアムに共通するのはファン以外を引き込む戦略。北海道日本ハムファイターズの前沢さんは実際に野球以外の集客。収益に関してリターンが大きいとは言わないが観光地化が目的だという。そのためエスコンフィールドは2023年に関しては無休だったという。一方長崎ヴェルカは地域創生をテーマにしており、働く場所・楽しむ場所を作ることが大切だとした。前沢さんは施設の核はあくまで野球場だが、それだけではいけないと考え副次施設がなければダメで、スタジアムでのスポーツ観戦だけではなくそれ以外の目的が必要だとした。
スタジアム経営において日本では「公設公営」「民設民営」の2パターンが多いという。公設公営は自治体が建設するというメリットはあるものの、制約もあり、広告などの収益がチームに入らないというデメリットがある。一方民設民営であれば資金はかかるものの、建設から運営まで自分たちの思う通りにでき、収益がまるまる自分たちのものになる。ここに関して長崎ヴェルカの伊藤さんは「VIPルームは自前の建物でなくてはダメだった」と話す。実際に双方を取材した南原は民設民営でありながら、エスコンフィールドと長崎スタジアムシティには違いがあるという。北海道日本ハムファイターズの前沢さんはエスコンフィールドに関して官民連携プロジェクトだと語り、多種多様な参画を求めたという。そのため球場に関しては日ハムが運営しているがそれ以外は別の会社が運営している施設も多い。一方の長崎スタジアムシティはジャパネットホールディングスのグループ会社で全ての運営を行うという。ちなみにホテル内で使う家具などはジャパネットで購入可能だという。一つのグループで行う分柔軟性とスピード感があるのだと伊藤さんは語った。公設公営の町田GIONスタジアムを使用する町田ゼルビア、施設の維持費がかからないことは大きいが広告などは試合ごとに設営・撤去を行うというデメリットはあるという。
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サイバーエージェント社長であり町田ゼルビアの社長でもある藤田晋さんとの対談。現在公設公営の町田GIONスタジアム を使用しているが、自前のスタジアムも計画にあるようで、町田市と土地などに関して交渉しているという。ただサッカー専用スタジアムは他の用途があまりなく、収益化が課題になっていると藤田晋さんは語ってくれた。町田ゼルビアの岡田さんは自前のスタジアムでアクセスなど様々な課題が解決に向かうと語る。また藤田社長の話にもあった行政との連携に関して日ハムの前沢さんは官民連携の大切さを強調する。実際にエスコンフィールド建設の際には道路の整備、また住所の表記変更なども北広島市が担った。また2028年までに新駅も完成予定だという。
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エスコンフィールドHOKKAIDOでは、チームの要望に沿って球場内にビュッフェ形式のダイニングテーブルやシアター付きミーティングルーム、日本史上最大のロッカールームなど完備。長崎スタジアムシティのサッカースタジアムでは、アウェー席からのアクセスが良い場所に商業施設を配置。観客席からピッチまでの距離5mは日本最短。アリーナは興業規模に応じて席数を変更可能。どちらも選手への投資のために作られた施設。収益を従業員やスタッフに還元したい、という思いも。
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バスケの長崎ヴェルカ、サッカーのV・ファーレン長崎と2クラブを運営するジャパネットグループ。ノウハウを共有できること、お互いのいいとこ取りができることなどがメリット。オフィシャルグッズショップに両チームのグッズを並べたり、サッカーファンにバスケ観戦を促すなどの取り組みで相乗効果も実現。こうした「クロスオーナーシップ」の取り組みは海外でも。長崎市民の80人に1人がどちらかのファンクラブ会員というデータも。人気の中心は若者世代やファミリー層。これを対象にしたイベントなども随時開催。
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番組はTVerで配信。
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