自民党と立憲民主党の参議院の幹部が国会内で会談し、来年度予算案を今月31日に採決することで合意した。予算案は高額療養費制度の見直しに伴って再修正されているため、今月31日に参議院本会議で可決されたあと衆議院で再議決される見通しで、年度内成立の公算が高まっている。一方、政治とカネの問題をめぐり参議院予算委員会は自民党旧安倍派幹部の世耕前参議院幹事長の参考人招致を全会一致で議決した。また、企業団体献金をめぐり自民党と公明党、国民民主党の3党が協議し、企業団体献金を禁止ではなく存続させる方向で来月以降も議論を継続することを確認した。企業団体献金の禁止を求める立憲民主党などとの溝は埋まっていない状態で、与野党が目指していた今月末までの決着は困難な情勢となっている。