スタジアム経営において日本では「公設公営」「民設民営」の2パターンが多いという。公設公営は自治体が建設するというメリットはあるものの、制約もあり、広告などの収益がチームに入らないというデメリットがある。一方民設民営であれば資金はかかるものの、建設から運営まで自分たちの思う通りにでき、収益がまるまる自分たちのものになる。ここに関して長崎ヴェルカの伊藤さんは「VIPルームは自前の建物でなくてはダメだった」と話す。実際に双方を取材した南原は民設民営でありながら、エスコンフィールドと長崎スタジアムシティには違いがあるという。北海道日本ハムファイターズの前沢さんはエスコンフィールドに関して官民連携プロジェクトだと語り、多種多様な参画を求めたという。そのため球場に関しては日ハムが運営しているがそれ以外は別の会社が運営している施設も多い。一方の長崎スタジアムシティはジャパネットホールディングスのグループ会社で全ての運営を行うという。ちなみにホテル内で使う家具などはジャパネットで購入可能だという。一つのグループで行う分柔軟性とスピード感があるのだと伊藤さんは語った。公設公営の町田GIONスタジアムを使用する町田ゼルビア、施設の維持費がかからないことは大きいが広告などは試合ごとに設営・撤去を行うというデメリットはあるという。