- 出演者
- 宮根誠司 藤本万梨乃 鈴木哲夫 橋下徹 山崎怜奈 泉房穂
東京都知事選挙は午後8時に投票が締め切られ、現職の小池百合子が当選確実となった。ゲストは弁護士・橋下徹、前明石市長・泉房穂、タレント・山崎怜奈、ジャーナリスト・鈴木哲夫。
都知事選で当選確実となった小池百合子氏は「都民の皆様より、力強いご支持を賜りまして3期目、この大東京、都政の舵取りをお任せいただいた。そして、この暑い中選挙戦を支えてくださった皆様方、そしてこの熱い思いをお届けくださいましたこと、ますます重責を痛感するところ。今回の選挙、これまでなかったような選挙戦でした。知事という席をめぐって56人が立候補という状況。そしてポスターの掲示。この間に脅迫も受けたり、街頭では野次の大合唱があったりと本当に経験したことのあいような選挙戦でした。そして、きょうも殺人的な暑さが各地を襲っております。どうやって1400万人の都民の命と暮らしを守っていくのかこれからも皆様方の強さも得てスピードアップ・バージョンアップしていきたい都政を3度目お預かりするにあたり、私はこれからもしっかりと全身全霊で対応していきたいです」などコメント。
当選確実が出た直後の小池陣営の様子。今のところ出口調査だと石丸伸二の方が蓮舫を上回っているという形。東京・新宿区の映像。弁護士・橋下徹、ジャーナリスト・鈴木哲夫のコメント。自民党、公明党に言及。
当選確実となった小池百合子は勝因について「2期8年にわたって1400万人の都民を守り、子ども育んで高齢に対し暮らし・居場所など総合的に進めてきた。そしてその間1200日がコロナ禍だった。ほんとうに命を守るために友人も亡くなったりした。多くの方がコロナでいまも後遺症に悩む人も。テレワークがこれほど推進されたということもいろんな点でのコロナ禍が残したものだと思っている。そして命を守ることの大切さ、改めてこの辺に注力した。教育という点にも力をいれた。高校の授業料の実質無償化ということもいち早く進めた。また、給食費についても。いまスピード感が必要。都民からの共感が今回の勝因につながったと考えている」などコメント。
橋下徹氏は「もっと、候補者と討論をやってほしかった。大阪では選挙が始まると全部公務を止める。それはなぜかと言えば権力を作りあげて、その権力において公務をするわけだから。討論会をやらないことは選挙においてはよくないこと」など指摘。小池氏は「ひどい野次が飛んだり、56人がひとつの席をめぐって立候補、このような事態でポスターを貼る場所がなかったとか色々と課題も残している。また、これからの選挙にとってネットを導入するという公選法の改定以来、時代の方が先に進んだこともあって、公選法が想定していなかったような事態も発生している。これは法律なので何が必要なのか整理を国政でしていただきたい。討論会については呼びかけをもらい、OKを出していたが、それが実らなかったということもあった。私としては討論は重要と思っている」などコメント。
鈴木哲夫氏は「3期目というのは知事にとっては仕上げの4年間というふうに言ってもいいと思う。何を仕上げるのか」など質問。小池氏は「いま時代が急速に変化をとげている。そして、また国際情勢も極めてこれまでにないような情勢が繰り広げられている。イランの大統領選挙の結果などこれからの中東情勢にも関わってくる。これすなわち原油価格に直接響く。ましてや円安。今後の金利をそうするのか国政の状況をにらみながら都政の運営をしていく。これから事業承継という大きな課題がより重要に。きょうの暑さなどの状況を考えると災害対策も爆速でしていかなければならない。これすなわち首都防衛だと思う」などコメント。
当選確実となった小池百合子氏にインタビュー。今回の選挙は8年間の小池都政への評価でもあったと思うが8年前の都知事選で自民党都連はブラックボックスだと指摘し、見える化するとし非自民を掲げていた印象だったが、4年前から自民に寄っていっている印象をもったが、壁にぶつかったのか自民には基礎票があるということを踏まえての選挙的な判断なのかなどと質問され、小池百合子氏は「保守の皆様にお支えいただき、都議会も皆様方の改革を進めていただいて都政の両輪として進めさせていただいた」などと回答。
都知事選についてのスタジオトーク。小池氏は出馬宣言が一番遅かったことに触れた宮根氏は逡巡していたのか戦略だったのかと話し、鈴木氏は戦略でしょうと推察していた。その上で後出しがきくのが東京都知事選の1つの特徴だろうとした。無党派層が多いのでインパクトが重要とした。
蓮舫氏のインタビュー。「私の力不足に尽きる」とコメント。今後の政治活動について問われ、この選挙戦について自身の中ではピリオドを打てている気持ちではないので、もう少し考えたいとした。1回1回の演説に渾身の思いを込めた、やりきったと話していた。20年務めた国会議員に終止符を打って、人生最大の決意で挑んだ蓮舫氏。敗因はどこにあったのか。
「ネプリーグ」、「呼び出し先生タナカ」、「海のはじまり」の番組宣伝。
蓮舫氏にインタビュー。今回の結果について蓮舫氏は「ただただ私の力不足に尽きる。」とした。反自民、非小池は都民に響かなかったと思うか聞かれ、それに対しこうだとは答えられないが、多くの方からエールを頂いたし、熱もあったがそれに対しこたえきれなかった結果を出せなかったことについては私に力がなかったということに尽きるとした。橋下徹氏は蓮舫氏の都政ビジョンをもっと聞きたかったと話した。その指摘を受けて、蓮舫氏は指摘は重く受け止めるとしつつも、現職にのぞむチャレンジャーとしては自分のやりたいことを具現化することが求められるが、打ち出すことで現職は手を挙げてなかったため全部実行されてしまうリスクもあったと話し、ギリギリの判断となったと明かした。泉氏からは街頭演説が少なかったのではないかとの質問があり、蓮舫氏は自分の街頭演説1回1回に渾身の思いを込めているため、前日の演説を聞き返し何が足りないのか取捨選択をし、バージョンアップして次の演説につなげてきたつもりなので後悔はしていないと述べた。
都知事選を受けてのスタジオトーク。都知事選で現職に勝つには強烈なインパクトが必要と 宮根氏は指摘。橋下氏もその意見を肯定し、自民党を批判するとか現職を批判するということよりも自分が何がしたいのかをいち早く訴えメッセージを浸透させる必要があったとした。泉氏も蓮舫氏について、出馬表明をした時点でいろいろやっておくべきだったと指摘。蓮舫氏の政策について、対決姿勢ではなく現実路線だったとの指摘も出ていた。また、街頭演説をするには都心には都民は少ないこともあるので私鉄の終駅などをしっかり回る必要があるとの指摘も出ていた。
都知事選について当初は小池氏と蓮舫氏の一騎打ちとの構図だったが、石丸さんが打って出たことで、蓮舫氏は票を持っていかれたのではないかと宮根氏は質問。蓮舫氏も小池氏も既存政治の代表とみる人が多い中、石丸さんが政党との関係はないとアピールした形との指摘があった。出口調査でインタビューした中で1人の若い女性が「小池氏や蓮舫氏に比べ汚く見えない」と話したという。そのような中で蓮舫氏は票を持っていかれた部分はあるとの指摘が出ていた。
東京都知事選挙は午後8時に投票が締め切られ、現職・小池百合子さんの3期目の当選が確実になった。2番手は石丸伸二さん。3番手は蓮舫さんとのこと。年代別の投票先を見ると、石丸さんが10~20代から支持を得ているのに対し、シニア層は小池さんに投票している。
山崎氏は「石丸さんはSNS戦略を重視していてそのインパクトは大きかった」などと話した。泉氏は「石丸さんには安芸高田市から出てきた期待感が非常に大きかったように思える」などと話した。
男女別の投票先について。男性だけでみると石丸さんが小池さんを上回っているが、小池さんは女性から5割近い支持を得ていた。
橋下氏は「東京は潤沢な資金を持っているのでリセットを呼びかけた蓮舫さんの訴えはハマらなかった。東京は都の枠組みを超えて他県を巻き込んだ首都圏構想を打ち出しても面白かったと思う。今回の選挙で石丸さんの政治を変える情熱を目の当たりにしたので、石丸さんの情熱と小池さんの現実的視点があれば野党も国政選挙で勝てると思う」などと話した。泉氏は「蓮舫さんはチャレンジャーなんだから首都圏構想・大都市政策などをもっと打ち出すべきだった」などと話した。
高田氏は「石丸さんは後ろ盾がない中でネットの力を活用して健闘した。今後の選挙の大転換になったと思う」などと話した。鈴木氏は「石丸さんは実地とネットをうまく融合させて、ネットから実際の演説の現場に足を運んでもらうという流れを作り出した」などと話した。