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オープニング映像。
今年3月、小学生の子供たちの下着を盗撮しようとしたなどとして四谷大塚の元講師が有罪判決を受けた。元講師は欲望を満たすために盗撮した動画をSNSで繋がる男たちと共有。番組スタッフは元講師と手紙のやりとりを続け、一線を越えた理由を問いただした。犯行を後押ししたのは子供を性の対象とするSNS上のコミュニティーの存在だったという。
子どもを狙うSNSコミュニティは10人規模のものから4000人を超えるものまで無数に広がっている。画面の向こうにいるのは一体どんな人物たちなのか。取材班はSNS上の人々が実際に顔を合わせるオフ会に参加。身分を明かさず隠しカメラで取材を行った。オフ会にやって来た男性は20代のフリーターや30代の会社員といった一見ごく普通の男性たち。しかし彼らはこれまでに学校や職場で盗撮を繰り返してきたと明かした。30代の主催者は今1人の女子高校生をターゲットにしていると明かし、SNSを使って名前などの個人情報を特定し時間割を調べ登下校時間を狙いながら計画的に盗撮を行ってきたという。既婚者だという主催者は捕まることを恐れ、これまで何度もやめようとしたと打ち明けた。
児童の性的搾取動画は一度ネットに出回ると拡散を止めることは難しく、被害者に深い傷を残す。高校生の頃の被害によって今も苦しんでいるという20代の女性は4年前、結婚間近の交際相手の男性から自分の裸の写真を「ネットに流出している」と突然突きつけられた。写真は女性が高校生の時、SNS上で知り合った大学生と名乗る男に送ったものだった。当時、家族とうまくいっていなかった女性は相手に「修学旅行のお小遣いがもらえない」と不満を漏らしたところ裸の画像と引き換えにお金をあげると言われ、誰にも見せないという約束で送ってしまった。その後、執拗に性的画像を求められるようになり、怖くなり連絡を絶った。交際相手に知らされるまで写真の流出に気づかなかったという。妊娠していたが結婚は破談となった。
取材班は子どもを性的に見ている58のSNSアカウントとやりとりを重ね「未熟な子ども相手なら自分が優位に立てる」という加害者側の共通認識を発見。実際に児童への性加害で服役中の40代の受刑者に話を聞くと、「より力の弱い人間を対象にしてしまっているのかな」などと語り、被害者が感じる痛みには思いが至らなかったという。10年以上前まで何度も逮捕された経験のある50代の男性にも話を聞いた。男性は小児麻痺を患っていて、常に自分は男性として劣っているという意識の中で生きてきたといい、子どもを性的な対象とすることで優越感が満たされたと語った。専門のクリニックに通うなど性加害をしない努力を続けてきた男性だったが、今でも衝動に駆られそうになることがあるという。
「NHKスペシャル」の次回予告。
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