2024年9月12日放送 0:35 - 1:25 NHK総合

NHKスペシャル
藤井聡太VS.伊藤匠 AI時代 将棋の新たな地平

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

藤井聡太 VS. 伊藤匠 AI時代 将棋の新たな地平

叡王戦五番勝負で藤井聡太は初めてタイトルを失った。藤井の将棋を牽引してきたのはAI研究で磨いた正確無比な指し手だった。八冠の牙城を崩した同い年の伊藤匠七段はAI研究で藤井に匹敵する棋士で、AIによる形勢分析では藤井が逆転されるケースが相次いでいた。藤井と伊藤の激闘の真相に迫る。

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藤井聡太 VS. 伊藤匠 AI時代 将棋の新たな地平
愛知 瀬戸

藤井聡太が通った将棋教室の文本さんは踏み込む将棋が聡太の宝だと話した。藤井は中学生の時にAIの将棋ソフトを使い始めた。当時将棋界は激変期を迎えていた。AIは定跡やセオリーを根底から覆し、棋士たちは将棋観の見直しを迫られた。藤井はAIの指し手をいち早く自分のものにしようとしていた。

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叡王戦 第1局

4月に叡王戦五番勝負が幕を開けた。藤井は挑戦者の伊藤匠七段にこれまで負けたことはなかった。対局はネットで生中継され、画面にはAIが次の一手の候補や形勢の数値も出された。羽生九段は60手目、70手目くらいまでは事前にAIで研究しているので時間を使わずに指し、研究から離れたところから時間を使って考える指し方が主流と話した。終盤、伊藤はAIが-16%と評価した5五歩を指し、この一手を境に形勢は藤井に傾いた。それから藤井は7手連続でAIの最善手と同じ手を指し続けて勝利したが、対局の形勢をAIが分析したグラフでは中盤から終盤にかけては伊藤にリードを奪われていた。

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藤井と伊藤

2012年、小3だった藤井と伊藤は初対局をした。勝ったのは伊藤だった。会場にいた勝又七段は藤井さんが会場中に響き渡る声で泣き止まなかった、一番注目されていたのは伊藤さんだったと話した。伊藤と将棋の出会いは5歳のとき。その後、自宅近くの将棋教室で後に師匠となる宮田利男八段の指導を受けた。中学3年のときプロ2年目の藤井は羽生との対局を実現させた。このときプロ入りを目指す最中の伊藤が記録係をしていた。記録用紙には藤井の勝利を記した伊藤の文字が残っていた。伊藤は同い年の方が勝たれるのは想像がつかなかった、藤井さんに早く追いつきたいという焦りもあり学校に行かなくなった時期もあったと当時を振り返った。伊藤は藤井から4年遅れでプロデビューを果たした。

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叡王戦 第2局

叡王戦の第2局、先手の伊藤は角換わりの戦型に藤井を誘った。AIの解析で角換わりは先手の勝率が高いとされている。藤井は角の道を開けて交換に応じる構えを見せたが、本来伊藤の角を取るところで途中の3三角で止める変化球を使った。練習将棋でその形をたまたま指されていた伊藤は変化球に的確に対応し、反撃に出た。佐藤天彦九段はAIを用いて研究して認識を高めたからこそスムーズな対応ができていたと話した。伊藤は第2局に勝利し、1勝1敗とした。

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名人戦 七番勝負

藤井が叡王戦と同じ時期に戦っていた名人戦の挑戦者・豊島将之九段は、かつて藤井や伊藤のようにAIの評価が高い将棋を指していたがここ1年で変化を見せている。名人戦ではAIによる評価が低い横歩取りや振り飛車を指した。豊島は見たことがない局面になっていい手を指せるようにということころを重視してやってきたと話した。名人戦を4勝1敗で防衛した藤井は豊島との戦いについて、序盤から一手一手考えるという将棋が続いたので初心に返ってそういう姿勢の大切さを改めて感じるところが多かったと語った。藤井と練習パートナーを組む永瀬拓矢九段は、藤井もまたこれまでとは違う戦い方に挑戦していると語る。叡王戦で藤井が指した3三角にはAIの評価にとらわれず将棋の可能性を広げる狙いがあったとみている。藤井は伊藤の予想を外す意図だけではなくうまく戦えれば面白いという考えがあったと話した。

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叡王戦 第3局

2021年、3人1組のチームで行われる団体戦で藤井はプロ入り直後の伊藤と顔を合わせた。藤井は同じチームに伊藤を指名し、チーム藤井は優勝した。その2年後、2人は初めてタイトルをかけて戦うことになった。藤井の中で伊藤は少しずつ存在感を増していった。叡王戦第3局で、藤井は伊藤の底力を目の当たりにした。藤井は序盤からリードを広げたが、終盤で形勢を逆転され流れを引き戻すことができなかった。伊藤が突然見せた反撃が逆転の起点となった。藤井は敗れ、角番に追い込まれた。

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叡王戦 第5局

叡王戦第4局は藤井が勝ち、2勝2敗に持ち込んだ。最終局は藤井が先手となり、角換わりへと進めた。後手の伊藤はAIの分析で評価が高まっている守り重視の右玉の戦型をとった。藤井は77手目で銀をタダで渡してしまう6六銀直という通常では考えられない手を指し、伊藤の玉を追い詰める包囲網を作り上げた。形勢は藤井が93.3%となったが、伊藤は粘り続け105手目で藤井がミスを犯した。一手のミスを境に藤井の形勢は崩れ、藤井は敗れた。佐藤九段は人間は将棋を指すだけの機械ではない、変わりたいという藤井の思いもあったかもしれない、いろいろ交錯したからこそできたドラマだと話した。羽生九段はAIの影響は避けて通れないが自分なりのスタイルも必ず残されている、いかにオリジナリティのあるものを残せるかが問われていると話した。藤井は「伊藤さんが自分にない強さを持っていると感じた」「結果としては残念だったが刺激になることだった」と話した。伊藤は「実力はまだ藤井さんのほうが高い、そこは変わらない」と話した。

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王座戦 第1局

七冠となった藤井。王座戦で挑戦者・永瀬拓矢九段との戦いが新たに始まった。藤井は後世の人が自分の棋譜をみたときに少しでも面白いと思ってもらえるような棋譜を残したいと話した。

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(エンディング)
エンディング

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