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イリア・マリニンは、羽生結弦も成功できなかった大技4回転アクセルを成功させた。日本のエース鍵山優真は、そのマリニンに美しいスケートで食らいつこうとしていた。
去年7月、マリニンの練習拠点での取材が許された。マリニンは練習の最後に4回転アクセルの大技を見せた。他のジャンプはすべて後ろ向きに踏み切るが、アクセルだけが前を向いて跳び上がる。半周多く回るため最も難しく、着氷の衝撃は体重の5倍以上。この日は1時間の練習で4回転ジャンプを24回跳び、転倒はなかった。マリニンは、元フィギュアスケート選手だった両親の影響で6歳でフィギュアスケートを始めた。マリニンは、北京五輪で羽生結弦が4回転アクセルに挑んだのを見て刺激を受けたと語った。
マリニンのジャンプをAI解析して過去の世界選手権の3回転アクセルジャンプ49本のデータと比較すると、飛距離は39cm短く、最高到達点の高さが30cm高いことがわかった。アスリートのパフォーマンスを分析している廣澤氏は、飛距離ではなく高さに行くほうが滞空時間を稼ぐことができると指摘した。1秒間の回転数を計算すると、平均が5.19回転、最も速かった瞬間の速度は1秒あたり7.27回転だった。廣澤氏は、速すぎて体がブレてしまうところをマリニンは体幹で補っていると分析した。マリニンは、大事なのは正しいタイミングで踏み切り全身を運動させることと話した。マリニンは2022年のUSインターナショナル クラシック 2022で初めて4回転アクセルを成功させた。
去年9月、オリンピックシーズンの国際大会初戦となるロンバルディア杯に、マリニンの背中を追う鍵山優真が出場した。鍵山の持ち味はジャンプではなく、スケートの美しさ。マリニンも鍵山の滑りは美しく優雅だと語った。マリニンは4回転アクセルは封印したものの、高度なジャンプを次々に繰り出した。大会はマリニンが優勝し、鍵山は2位となった。鍵山はノートに練習で意識することを書き留めている。ノートには、スケートの美しさを追究する言葉が並んでいた。ジュニア時代の鍵山はマリニンに勝利してきたが、マリニンが4回転ジャンプを身に着けてから立場は逆転した。
去年3月の世界選手権、マリニンを追う展開となった鍵山は、逆転に向け何度の高いジャンプを組み込んだ難しい構成で臨んだ。ジャンプを失敗して大差をつけられ、鍵山は3位に終わった。父の鍵山正和コーチは、これまでひとつずつ階段を上ってきたけど昨シーズンは一気に2段も3段もという感じだった、それで心がパンクしちゃったのかなと話した。鍵山は、楽しんでスケートをするとか自分となかなか向き合えず失敗してしまうことが多かったと話した。一方マリニンは、オリンピックで7本のジャンプすべてを4回転ジャンプにすると語った。シーズン2戦目では5本、3戦目で6本とマリニンは着実に4回転ジャンプの数を増やしていった。
鍵山はNHK杯で自らのスケートを貫き、3連覇を果たした。大会後、鍵山は焦りは感じないよう意識している、強みを生かしていけば自ずと自己ベストも更新できるしマリニンに近づけると話した。一方マリニンは去年12月のグランプリファイナルで、7本の4回転ジャンプすべてを成功させた。マリニンは、やるべきことをやり遂げたという気持ちで誇りに思った、しかしまだピークではないと語った。
エンディング映像。
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