2023年9月5日放送 14:10 - 14:38 NHK総合

NHK地域局発
東北ココから「自分らしい世界は少しずつだけど広がっていく」

出演者
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(オープニング)
オープニング

少しずつ近づく社会と少しずつ広がる自分の世界。そこへ漕ぎ出そうとする若者たちの日々を見つめた。

(東北ココから)
自分らしい世界は少しずつだけど広がっていく

宮城・気仙沼のフリースペース つなぎを取材。約30人が在籍するフリースクール。年齢問わず、自分たちで物事を決めることを大切にしてきた。代表は中村みちよさん。中村さんはみんなとともに過ごす時間を大切にしている。定期的に地域の大人から仕事の魅力やこれまでの経験を聞く時間を設けてきた。この日は気仙沼在住のゲームクリエイター斎藤祐一さんの元をみんなで訪れた。この活動を100人プロジェクトと中村さんは呼んでいる。21歳の翔さんは、ゲームを作る世界に自分の好きなものが重なった様子だった。昔からアクション系の動画を作りたくて、自分でも3Dの動画をつくるソフトをいじっていた。翔さん高校1年で退学し、その後家に閉じこもる日々を送ってきた。つなぎにきた頃は自分のことを語らず1人で遊んでいることも多かった。今は元気になり、性格も明るくなった。

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フリースペースつなぎ気仙沼(宮城)

中村さんがフリースクールを立ち上げたのは10年前。一人娘・光希さんが不登校になったことがきっかけだった。中村さんは20年続けた教員の仕事を辞めて、気仙沼に初のフリースクールを作ることにした。光希さんはそれから多くの時間をつなぎで過ごし、現在は24歳になった。2年前からはスタッフとして経理も担当しながら自分の未来も考え始めている。つなぎには20代半ばでたどり着いた若者もいる。25歳になる麻貴さんは、高校を定時制に通い、理工学部つの大学を卒業した。しかし、就職のタイミングで思うように動けなくなった。1年くらいひきこもっていたが、自分を変えたいと思ってつなぎにやってきた。

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フリースペースつなぎ気仙沼(宮城)

つなぎでは今年、地域との関わりをさらに深めるため、10周年を記念したイベントを企画した。普段自分が好きなことや大事にしていることを発信し、周りに感謝を伝えることにした。みんなつなぎで見つけた自分らしさを表現しようと試行錯誤した。10周年のイベントには今まで以上に幅広い経験を持つ大人たちが関わってくれることになった。光希さんと麻貴さんは10日間つなぎを離れ、研修という形で福岡に滞在した。イベント会社を経営する八木隆さんは、麻貴さんたちがどんなイベントを作り上げたいのか一緒に掘り下げる時間を作ってくれた。麻貴さんは八木さんのアイディア量に圧倒されてうまく言葉が出てこなかった。麻貴さんは福岡からもどった後、つなぎに来ない日々が続いていた。中村さんは麻貴さんはとお母さんを呼んで話を聞いた。中村さんは、手元にある大事なものの存在に気づいてくれたらと感じていた。麻貴さんが小学生の頃から続けてきたヨーヨー。みんなのすすめもあり、イベントではヨーヨーを披露することに決めた。

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フリースペースつなぎ気仙沼(宮城)

フリースペース つなぎの10周年祭当日。つなぎで過ごす若者の声を聞きたいと、地域の人や教育関係者170人以上が集まった。写真を掲載した仮想空間や不登校について発信することなど皆が自分らしさを表現した。麻貴さんは大勢の前でヨーヨーを披露した。参加者達の交流会では各々が心境を吐露した。麻貴さんは「環境が変わった。人のつながりがかわった。今後どうなるかはわからないけど、人がいることで未来が描けるようになった」と話す。そして麻貴さんは牧場で職業体験を行った。代表である中村さんは「どうなっていくのかわからないが、みんなで考えてやっていくのが正解」と話してくれた。

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フリースペースつなぎ
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