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オープニング映像。
今回は美唄市内で精神科医をする福場将太さんを紹介。32歳の時に両目の視力を失い今は僅かに視力を感じる程度。生きづらさを抱えた人の心に向き合っていくのか取材した。
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- 美唄市(北海道)
人口1万8000人の美唄市はかつて炭鉱で栄えていた。午前8時にタクシーを使って出勤してきた福場さん。医師二人、看護婦5人のクリニックに勤めている。福場先生は400人ほどの患者を担当している。診療前にはカルテの確認をするがそれを看護婦に読んでもらう。9時には診療がスタートし、鬱と診断され通院する女性がやってきた。診療の時に大事にしているのが患者の声色。福場さんは女性の声に力がないことが気になり更に問いかける。すると女性は日常生活の困り事を福場さんに話しかけた。もう一つ大事にしているのが世間が話。アルコール依存症の男性がやってきたが話題はお酒の話ではなく世間話。すると男性は自分の家族のことを語った。福場さんはこの行動によってこの人がどこで傷つくのか、つまずくのかという要素がヒントになり励ますことができるという。
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- 美唄市(北海道)
診療の内容は自分で記録するが助けになるのは文字を音声で読み上げるパソコン。小さな心の声に気づき治療につなげていく。このクリニックで福場さんがつづけてきた事だという。午後6時になり、一日の診療がおわるとギターを用意した福場さん。誰もいなくなった診療所で熱唱するがこれは17年間つづけてきたリフレッシュ方法だという。広島県出身の福場さんは東京の医大に進学するがその時に網膜色素変性症であることがわかった。音楽に勉強に明け暮れていた日々だったが病状は徐々に進行していった。視力が落ちる中で、医師免許を取得するが目の病気を抱えての就職活動は難航し、しかし目の事情は受けいれるので来てほしいと声をかけてきたのは当時医師不足だった美唄の病院だった。歌を歌うことと美唄という地名にも惹かれていたというが、こうして北海道にやってきた。その後視力は更に低下し、30歳を前に引退も考えた。目のことはできるだけ隠しながら毎日の診療にあたっていたが32歳で失明。わずかに感じ取れていた人の表情も見えなくなっていったという。それでも仕事をつづけられた理由は、同僚たちの存在があったからだった。文字をよみあげたり、患者の様子を伝えたり、福場さんをサポートする体制が自然と生まれていった。
ここで医師として生きてい行く覚悟の一つがここではじめた合唱プログラム。歌という特技をいかして医療にいかせると思えば目のことは気にせずに言えるようになったという。美唄に来たときから暮らしているという借家では炊事や洗濯などできることはできるだけ自分をしているという。見えていた頃の記憶と指先の感覚が頼りだという。休日にやってきたのはかつて病院の事務員だった佐藤隆樹さん。帰り道が一緒だったことで仲良くなって以来福場さんの生活面をサポートしてきた。この日はスーパーで買い出しに向かい、今は職場は別だが佐藤さんは週に1回は必ずやってくるという。支える方も支えられる方も自然体で、それが10年続いている。
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自分のできることに素直に向き合う福場さん。病院を訪れた男性はこの日検査を受け発達障害の可能性があることを初めて知ったという。男性は落ちこんでいるようにみえたが福場さんはその男性に自分の目の症状を伝え、患者を励ました。
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エンディング映像。
パリオリンピック7月開幕。
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