2024年4月15日放送 0:55 - 1:25 日本テレビ

NNNドキュメント
「Return To Flight H3ロケットの挑戦」

出演者
 - 
(オープニング)
オープニング

日本のH3ロケット 2号機が打ち上げに成功した。「人生で大切なのは失敗の歴史である 」というロケット開発の父・糸川英夫が残した言葉の通り、ロケット開発は失敗との戦いだった。

キーワード
H3ロケット試験機2号機種子島宇宙センター糸川英夫鹿児島県
Return To Flight H3ロケット 不屈の挑戦 2516日
Return To Flight H3ロケット 不屈の挑戦 2516日

10年前から開発が始まった新型ロケットH3。当初の開発費は1900億円。信頼性向上とコストダウンが使命だった。取材が始まったのは2017年。愛知県で極秘に進められてきた新型エンジンLE-9の開発。責任者はJAXAの岡田匡史。入社以来35年にわたってエンジン開発などに携わってきた。LE-9は秋田の試験場に搬入され、エンジンと燃料タンクをつなぐ試験を行った。しかし、燃料タンクの圧力に異常が認められ試験は緊急停止。エンジン開発の初期、スムーズに試験が運ぶことはまずなかった。打ち上げを半年後に控えた2020年、突然の延期を発表。さらに、その1年4か月後には2回目の打ち上げ延期。原因はまたしてもLE-9。2回の延期で開発費用は297億円膨らんだ。アメリカではイーロン・マスクとジェフ・ベゾスが派手な打ち上げを繰り返しメディアを賑わせた。そんな中、日本の和解技術者たちも奮闘していた。

キーワード
Amazon.comH3ロケットLE-9イーロン・マスクジェフ・ベゾススペース・エクスプロレーション・テクノロジーズブルーオリジン三菱重工業三菱重工業 名古屋誘導推進システム製作所 小牧北工場三菱重工業 名古屋誘導推進システム製作所 田代試験場中日新聞共同通信社大館市(秋田)宇宙航空研究開発機構小牧市(愛知)

去年2月、LE-9エンジンの不具合も解消され、いよいよ打ち上げの時を迎えた。多くの人が見守る中で打ち上げが行われたが、補助ロケットに着火せず打ち上げは失敗となった。懸命の原因究明で3月に最打ち上げ。地球観測衛星だいち3号を乗せて打ち上げるとLE-9エンジンも補助ロケットも無事着火。ところが、2段エンジンの燃焼圧が確認できず新型ロケットが指令破壊されるという異例の事態に。衛星だいち3号もろともフィリピン沖に落下した。失敗から53分後、最前線の技術者たちは原因の分析を開始。2段エンジンに着火する際、電気系統にトラブルがあったことを確認した。

キーワード
LE-9だいち3号三菱重工業恵美之江展望公園種子島鹿児島県

H3ロケット初号機失敗から8か月、2号機の機体にLE-9を取り付ける作業が行われていた。2段エンジンは不具合部品の交換が行われた。そして、ロケット先端にある衛星を守るカバーには「RTF(Return To Flight)」の文字が記された。文字の中には全国のファンが寄せた3000ものメッセージが記されている。

キーワード
H3ロケット試験機1号機H3ロケット試験機2号機LE-9宇宙航空研究開発機構

2024年2月、3度目の打ち上げ。前回着火しなかった2段エンジンを計画通り着火・燃焼させること、そして停止させること。打ち上げは無事に成功した。先月、次のH3ロケット3号機の機体が公開された。ここからが世界との勝負になる。

キーワード
H3ロケット試験機3号機LE-9三菱重工業宇宙航空研究開発機構
(エンディング)
次回予告

「NNNドキュメント」の次回予告。

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.