オープニング映像。

夢を叶えるためにもがく蓮菜さんの就活を追った。

太鼓芸能集団「鼓童」の見習い・準メンバーの蓮菜さんは佐渡市の寮で生活している。正式なメンバーになるには、準メンバーとしての1年を総合的に評価され選考を通過する必要がある。不合格の場合は鼓童を去ることになる。8歳のときに地元・岩手で太鼓に出会った蓮菜さんは、高校生の時に地元にやってきた鼓童の公演を見て夢を仕事にしようと決意した。蓮菜さんは花巻東高校出身で応援団長も務めた。朝9時から夕方5時までほぼ毎日稽古を行う。去年3月に鼓童はボストンで公演を行った。この日は3月11日で、蓮菜さんは小学生の時に経験した東日本大震災について語った。

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準メンバーになって1年、代表から合否を伝えられる日がやってきた。同期の1人が合格となる中、蓮菜さんは見習い期間の延長が告げられた。去年5月、能登半島地震が発生し佐渡市でも震度4を観測した。緊急地震速報の音が眠っていた東日本大震災の恐怖や不安を呼び覚まし、蓮菜さんの顔からは笑顔が消えていった。

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合否発表まで2か月となったとき、花巻東高校で蓮菜さんと同じクラスだった西舘勇陽投手がドラフトで巨人から1位指名を受けた。自分も負けていられないと自分らしさを取り戻していった蓮菜さんは、公園で自然な笑顔で演奏を披露した。去年12月、蓮菜さんは合格を告げられた。

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合否から5か月、正メンバーとなった蓮菜さんは笑顔で稽古に励んでいた。蓮菜さんは追われることよりも追っている方が楽しい、あの子が残って良かったと思ってもらえるような演奏ができるようにと語った。

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次回予告。