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- 鈴江奈々 藤井貴彦 小栗泉 櫻井翔 滝菜月
鳥取1区は自民党・石破茂総理大臣当選確実。広島1区では岸田文雄氏が当選確実。 裏金問題を受け、比例復活のない自民党・丸川珠代候補は「これまでの活動で理解を得られなかった、自由民主党として理解いただけるように努力しなくてはならない、しっかりと受け止めなくてはならない」などとコメント。
午後8時時点で全国の小選挙区での投票率は53.11％、前回に比べ2.82ポイント下がる結果となった。
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石破総理は今回の選挙戦、序盤では演説地の近くにあるラーメン店の名前を挙げるなど「親しみやすさ」を前面に押し出した。しかし中盤からは情勢の悪化を感じたのか、豹変し安倍元総理があかつて繰り返し使い、自身では批判していた「悪夢のような民主党政権」などという文言を多用。かつての自分を否定するような追い込まれた様子を見せた。また自民党が支給した非公認候補の政党支部へ2000万円を支給していた事が発覚、非公認候補である萩生田光一氏からは「ありがた迷惑」とされてしまう。逆風だった他の非公認候補にとって寝耳に水と言えるものだったようで、石破総理は「“裏金”候補に払ったわけではない、選挙活動に使うことはない」と主張。しかし自民党候補からは「有権者からの怒りが強まっている」という声も聞かれた。この2000万円問題は大苦戦の決定打となったのか。
Xによるアンケート。石破首相に聞いてみたいことはという質問に対し、一番票を集めたのは「石破政権として成し遂げたいことは？」というもの。スタジオでは石破首相が掲げた「与党での過半数確保」が難しいこと、その責任をどうとるのか、また足りない議席数をどう補うのか、また選挙期間中に浮上した2000万円問題は知っていたのかなどを聞きたいといった意見が聞かれた。与党で過半数に届かないことが予想されるがその原因は何だと考えるかという質問に対し、石破首相は開票が続いているので断定的な事は言わないと前置きしつつ「政治とカネに関して理解が得られなかった、怒りが払拭されなかった」と考えを述べた。また開票終了後、総裁として責任をとる考えはあるのかという質問に対して、まだ開票中のためそういったことを自分が述べるのは不謹慎と明言しなかった。また過半数に届かない議席をどう補うか、公認しなかった候補が当選した場合追加公認をするのかという質問に対して「それぞれの選挙区で有権者が厳粛な判断をしたならば、それを認めなくてはならない。ただ日本中で認められるのかを考えなくてはならない」とし、具体的には述べなかった。党内で「いつ追加公認しても批判されるなら、早い段階の方が良いのでは」という意見があったということに対してはそういう考えもあるだろうとし、多くの意見を聞き最終的に自分が判断するした。また安定的な政権運営のために野党から協力を得る考えはあるのかという質問に対しては「当然それはある、どの党がどういった主張をして支持を得たかは見極めなくては」とした。また幹部会議で挙がったとされる国民民主党との連携に関して「国民民主党だけでなく、自分達とまったく違う主張を持つ政党の意見ならば傾聴に値する」とした。また非公認の候補者の政党支部に2000万円を支給した件に関して、なぜ公認候補と同じ金額になったのかという質問をぶつけると、意図したわけではない、非公認であっても党の政策を理解した形であれば広報活動に力をいれなくてはならないなどと返答した。またXのアンケートからの政権で成し遂げたいことにはなにかという質問に対して、石破首相は「喫緊では防災省、すぐにそういった省庁を作るのは難しいが、内閣防災担当の拡充は補正予算で対応する。また安全保障に関して、定数に満たない自衛官をどうするか、生活困窮者に支援金をどう渡すか」などだとした。出口調査において、普段自民党を支持しているが今回は投票しなかったがその要因はという質問に対して「これから分析する 、ただ自分達が票を減らすのは自民党支持者が票を投じなかった時でこれは叱責の声だと感じている」と回答。また非公認候補への2000万円の支給は石破首相自身が知っていたかという質問に対しては、誰がというのではなく党で決めたこと、合法なやり方でやっているのでそれ以上でも以下でもないと回答した。
女性首相まであと一歩だった高市早苗のもとには全国から応援依頼が殺到。大苦戦を強いられた大物非公認候補のもとにも応援にかけつけた。裏金候補の多くが旧安倍派で、総裁選のリベンジへ仲間を確保する狙いがあるとみられる。
大分2区は広瀬建候補が当選確実。
東京24区は萩生田光一候補と有田芳生候補の激戦が続いている。埼玉6区は大島敦候補が当選確実。
神奈川20区は大塚小百合候補が当選確実。秋田3区は村岡敏英候補が当選確実。
立憲野田代表、維新馬場代表、国民玉木代表が登場。自公が過半数割れとの見通しが出ている。野田代表は「参議院選挙でも自公を追い込んでいくことの協力はあってしかるべき」などと、玉木代表は「政策において協力できるところはどの党とも協力していく」などと話した。馬場代表は与党に与することはないという。
日本保守党の河村たかし共同代表と中継をつないだ。政権交代しても議員の体質を変えないと納税者にとっては変わらない、名古屋で挑戦してきていよいよ総理を狙うことにした、議員の家業化を阻止するという根源的な提言を飲んでくれたのは百田さんと有本さんだけと話した。
共産の田村候補は国民の怒りが沸騰するという選挙情勢になってのこと、我が党の活動が貢献していると確信していると話した。れいわの山本代表は国民が大変なときに裏金を作っていたことも大問題だからジャッジの1つになるが全てではない、一番重要なのは30年で格差を広げてきた政治と話した。
小栗は立憲もどういう組み合わせをしたら過半数が取れるのか見極めようとしている、共産党は組まないと言っていたが必ずしもそうではないこと、維新は自公とは組まないと言ったことが今後を見極めるうえでのポイントになると話した。
埼玉14区2番手の石井啓一候補と中継をつないだ。まだの途中の段階なので最終的な結果を見守りたいと話した。自公で過半数が厳しい見通しとなっていることについては、仮に過半数を取れなければ協力してもらえる政党への働きかけもありうると話した。小栗は自民党が公認しなかった候補者に推薦を出したのは公明党支持者に失望が広がったのではないかと質問。石井氏は地元の支持者が納得しているかを判断基準として推薦を決めたので押し付けたわけではない答えた。
自民党本部から平本記者が中継。選挙の結果は厳しいが石破総裁も森山幹事長も辞任する考えはないとしている、自民党幹部はこの結果で幹事長が辞めない選択肢はないと話していると伝えた。与党が過半数割れした場合のシナリオは「非公認で当選した議員を追加公認する」「無所属議員などで政策が近い議員と協力する」「野党との連携を模索する」の3つ。ある自民党幹部は足りない数が確定しないと次のシナリオが描けないと話しているという。
立憲民主党党本部から天野記者の中継。野田代表は立憲は大きく議席を増やした要因について、裏金問題について議論しないまま突き進んだことに厳しい批判があったことは間違いない、政治改革のためにどの政党が良いかという観点から立憲に集まったと分析した。政権交代については、あす午前中にも執行役員会を開き選挙前に不信任案を一緒に出した党とはなるべく早く話したいと述べた。
ネットの声を見える化したブロードリスニングを紹介。番組と安野貴博のチームがタッグを組んで午後8時以降にXに投稿された「衆院選」「選挙」など1万91件の投稿をAIで分析したもの。AIが似た意見を近くに寄せ、色分けした分布図になっている。一番大きいのは「選挙結果への関心と不安」。「結果にショックを受けた」「準備期間が短かったため国民のことを考えていない」といった声があった。各党の躍進や議席増加も注目されていた。今回対象にしたのはXの声で世論調査ではないことに注意が必要だとした。
選択的夫婦別姓について候補者の意見を集計すると「賛成」「やや賛成」が「反対」「やや反対」を大きく上回っているが、自民党の当選確実となった候補者だけに絞ると意見が割れている。小栗は石破氏も個人的には賛成だが番組に出演した際には党内の反対意見に配慮して議論を尽くすと述べるにとどめた、結論を出すリーダーシップを発揮してほしいと話した。同性婚を法律に明記することについては「賛成」「やや賛成」が「反対」「やや反対」を上回っている。衆院選で過去最多314人の女性候補が臨んだが、午後11時10分までに当選確実が出た女性は13.7％。女性候補の割合を一定以上にするよう法律で定めること、アフターピルを診察なしで購入できるようにすることについては「賛成」「やや賛成」が「反対」「やや反対」を大きく上回っている。