- 出演者
- 藤井貴彦 小栗泉 櫻井翔 山崎誠 佐藤梨那
チームみらいの安野貴博党首の喜びの声が入ってきていた。当選確実となったチームみらいの安野党首は「しがらみが全くないところが既存の政党や政治家と違う」と述べ「今後は公約に掲げたソフトウェアエンジニアチームをつくり政治とカネの問題を解決するための獅子テムのほか、国民の声を政策や法案にダイレクトに反映できるシステムづくりを実行していきたい」と述べた。
日本保守党の百田尚樹代表は比例代表で弁護士の北村晴男氏が当選確実となり、党として初めて参議院の議席を得ることについて「日本の国会運営にとっても大きな戦力となる」と述べた。
今回の選挙戦にSNSがどんな影響を与えたのか考えていく。7年前からYouTubeなどを駆使し選挙を戦う国民・玉木雄一郎代表はSNSで「現役世代」「女性」に支持拡大を狙っていた。
そしてSNSを追い風にしたのが神谷宗幣代表率いる参政党である。YouTube公式チャンネルの登録者数は選挙期間中に約8万人増え、国政政党のトップになった。今年5月に投稿された動画の再生回数は2か月足らずで4200万回以上であった。党内ではSNS・動画だけやる部を作り”切り抜き動画”が拡散され広く周知されたとみられている。この”参政党フィーバー”の裏には神谷代表の戦略があった。ネットをバズらせるには地上波が大事でつながって絡み合うとバズるとのこと。テレビ出演が増えたことがきっかけでSNSで検索され、動画などを見た人が演説に来るという”相乗効果”が生まれたという。
この選挙戦の中でSNSを中心に急速に争点に浮上したものが外国人政策である。Xで投稿が多かったキーワードを調べるとコメ・物価高・医療よりも消費税・外国人に関する投稿が伸びていた。7月13日からはさらに外国人をキーワードとした議論が活発となり、投稿数1位となった。1か月で約92万件の投稿が寄せられたという。投票を終えた人たちに出口調査で最も重視した政策を聞いたところ、物価高・経済対策が46.7%で最も高い結果となっていた。一方、外国人政策は5.9%で全体では少数派となっていた。参政党に投票した人たちが重視した政策をみてみるとこちらも1位は物価高対策44%だったが外国人政策は18%となっており平均よりも10ポイント以上高い結果となっていた。
ここからはお騒がせ候補の当落について。元衆議院議員の杉田水脈候補はこれまで”差別的な発言や投稿”が問題になってきていた。血液のがんで余命宣告を受けたという経済評論家も自民から出馬となった。比例代表で出馬した自民・杉田水脈は裏金問題などがあり去年の衆議院選挙は立候補していなかったがまだ当選・落選の結果は出ていないという。こちらも比例での出馬となっている自民・岸博幸はコメンテーターとしてテレビ出演もしているが、選挙期間中に石破総理について批判をしていて結果はまだ出ていないとのこと。
福島選挙区は開票99%となっており、自民・森雅子が当選確実で裏金問題で公明党から推薦が見送られていたが選挙戦では福島の復興財源の確保をアピールし元閣僚の底力を見せた。
次は激戦の関東の当落について。東京は7議席争っているが現在は開票が34%となっており、自民・鈴木大地が30万票以上獲得となり現在1位で当選確実となっている。2番手は参政・さやで当選確実であり、残る3議席を争うという形になっているが公明・川村雄大と立憲・塩村あやかの名が連なっている。大ベテランの自民・武見敬三は8番手に名前が入っている。維新・音喜多駿や立憲・奥村政佳がその先に続いていた。
自民党幹部の石井準一候補。4期目を目指すため、新たに準備したのが巨大パネルであった。想像よりも大きくなったというが、存在感はみせられたのだろうか。1番手は国民・小林さやかが当選確実で自民・石井準一が25万票以上で票は多いが出口調査などの結果で国民・小林さやかに当選の薔薇が付けられている形となっている。現職の自民・豊田俊郎は5番手となっていた。
続いて群馬では自民・清水真人が当選確実となっていた。2番手の参政・青木ひとみも迫ったが自民・清水真人に当選確実の薔薇が付く形となった。自民党が直近4回連続で3議席のうち2議席を守ってきた千葉だが現在も当選確実の薔薇はついていない状況となっている。
開票作業が進んでいる東京選挙区だが32人が立候補した激しい選挙戦を取材した。7議席に32人が立候補した様相はまさに”東京サバイバル”となっていた。2議席確保を狙う自民のその1人は新人の鈴木大地候補であった。金メダリストの知名度を生かした戦いだったが初めての選挙戦で戸惑うことも多かったという。自民党のもう1人はベテランの武見敬三候補である。スタッフの背中には「TAKE ME TOKYO」とありその心は「TAKE MEを東京に送り込め」というものだった。立憲・塩村あやか候補は熱い選挙戦で何やらエネルギーチャージをしていた。、また立憲・奥村政佳候補は政策を訴えながらボイスパーカッションを披露していた。国民民主も2人擁立して勝負となった。その国民民主から公認取り消しとなった山尾志桜里候補もいて不倫疑惑の影響か罵声を浴びせられることもあった。候補のSNSは度々炎上し、中には誹謗中傷ともとれるコメントも。維新・音喜多駿候補は演説で「本気で嫌われている」と言い「#おときた駿が嫌い」というキーワードを自らSNSで拡散を呼びかけ「街頭やっていて人気ないのでこれは逆手に取るしかない!」とのことだった。石丸伸二氏が代表を務める再生の道の吉田綾候補。伸び悩む人気に「これが現実なんだな」と思ったという。そして選挙戦で最も勢いを加速させたのは参政・さや候補だった。握手を求める大行列となっていたが、支持や知名度が上がるにつれ参政党に反対する人たちも増加してしまう。東京選挙区は自民・鈴木大地、参政・さや、国民・牛田茉友、共産・吉良佳子と4つの薔薇がついている。先ほどまでは参政・さやが表の数では一番上にいたが現在は自民・鈴木大地が票を伸ばしているという状況だという。5番手と6番手では公明・川村雄大と立憲・塩村あやかがついており7番手には国民・奥村祥大が滑り込んでいる。それを追いかけるのは自民・武見敬三だが7番目に滑り込むと任期が半分の3年ということになるとのこと。
夫のピンチに地元を任されたのはファーストレディーで候補者よりも人気者となっていた。鳥取・島根では石破総理の妻・佳子さんの応援の甲斐もあり応援を受けた自民・出川桃子が当選確実の薔薇となった。
石川では自民・宮本周司が当選確実の薔薇となり、国民・浜辺健太は落選確実となってしまった。山口は開票74%で自民・北村経夫が当選確実となっている。続いて熊本も自民・馬場成志が議席を守り抜いた。続いて佐賀も自民・山下雄平が当選確実の薔薇をつけた。選挙戦では歌手の松山千春さんも応援にかけつけたという。
愛知では開票58%で赤い薔薇が4つ付いて、議席を取る人がそれぞれ確実となった。自民・酒井庸行はこの時点で33万票以上を集めて2番手となっている。公明・安江伸夫は自身の強みを最年少の参議院議員と書いていたが落選確実となっていた。また長野では立憲・羽田次郎が当選確実となり、徳島・高知は無所属・広田一が当選確実となっていた
ここからは公明党の斉藤鉄夫代表に中継で話を伺うこととなる。「大変厳しさを感じていて愛知で落選して悔しいが他の選挙区は最後の奇跡をめぐって争っており何とかいけるのではないかと希望を感じている」とのこと。また9議席に留まる見通しだということについて「2桁台には乗せたい」とのことだった。他にも何か考えがあることについて聞いたりしていき「自公連立を軸に考えていきたいと思っている」などと話した。
2年前の補欠選挙では341票差となった激闘を繰り広げた2人が再び対決となった。受けて立つ自民・白坂亜紀候補は銀座のクラブ経営者であった。大分では立憲・吉田忠智が無念を晴らすことができ当選確実の薔薇がついた。
和歌山では無所属・望月良男に当選確実の薔薇がついた。自民・二階伸康は自民・二階元幹事長の三男で引退した父の地盤を引き継ぎ衆院選に臨んだが落選となってしまった。続いて沖縄は無所属・高良沙哉に当選確実の薔薇がついた。沖縄は来年の知事選の前哨戦とも言われる中、玉城デニー知事を支えるオール沖縄が支援する高良沙哉に当選確実の薔薇となった。
岐阜では自民・若井敦子に赤い薔薇が付いた。若井敦子は空手界のレジェンドで「がんばろう」の時はガッツポーズではなく感謝の正拳突きスタイルとなっていた。埼玉では2つ薔薇がついており、1番手に自民・古川俊治で2番手に国民・江原久美子となっていた。残り2議席となっているが3番手が立憲・熊谷裕人で4番手は参政・大津力で5番手は公明・矢倉克夫となっている。神奈川では4議席のうち2つ赤い薔薇がついており自民・脇雅昭と立憲・牧山弘恵についている。また4番手は当選確実にはなっていないが国民・籠島彰宏となっており、5番手には参政・初鹿野裕樹が入っている。群馬は自民・清水真人が当選確実の薔薇をつけた。
東京選挙区は自民・鈴木大地、参政党・さや、国民民主党・牛田茉友、公明党・川村雄大、共産党・吉良佳子が当選。残る2議席。茨城選挙区は自民党・上月良祐、参政党・桜井祥子が当選。千葉選挙区は国民民主党・小林さやかが当選。残り2議席。