味噌汁の定番”あおさ”は近年、地球温暖化により収穫量が減り続けている。そこで「”あおさ”を増やして地球温暖化も食い止める」というそんな世界初の研究を行っているのが味噌メーカー・松島大二朗だ。松島さんは「あおさも植物と一緒で光合成を行う。あおさが増えたことにより、それだけCO2の吸収につながるので、あおさが増えれば増えるほどCO2の削減の期待は大きくなる」と話した。そのために作ったのがこの養殖施設「あおさ陸上養殖試験設備」だ。あおさに必要な養分を人口的に合成し、この世界初の技術を駆使して、みそ汁に使われるあおさの”陸上養殖”に成功した。松島さんは「養殖期間の短縮などや遮光を抑えたりとか外の環境ではできないことをやりながら収穫量を安定させることができる」と話した。陸上で育てることであおさの生産を安定化、さらにより多くの二酸化炭素を減らすことができる養殖方法だ。学生時代は植物の生態系を研究していた松島さん。入社1年目でこのプロジェクトに大抜擢され、そこから8年間”日本の食も環境も守りたい”と研究を続けてきた。松島さんは「陸上養殖技術自体は、あおさに限らず海洋資源を守る一つの技術になると思う。技術を転用できるようなことを目指して日々、活動していきたい」と語った。陸上で養殖できるメリットは、冬季しか収穫できなかったあおさが通年で収穫できるようになるそうだ。