文部科学省のまとめによると、昨年度、全国の小中学校で30日以上欠席した不登校の状態にある子どもは、34万6482人で、11年連続で増加して、過去最多となった。このうち小学生は10年前の5倍に、中学生が2.2倍に増え、高校生も3年連続の増加。不登校の状況としては、学校生活に対してやる気が出ないが32.2%と最も多くなった。また認知されたいじめの件数は、小学校が58万8930件、中学校が12万2703件などと、合わせて73万2568件で、前の年度よりも5万件余り増えて、過去最多となった。いじめによる自殺や不登校などの重大事態と認定された件数も、380件余り増えて、過去最多の1306件だった。一方、自殺した児童や生徒は合わせて397人で、過去3番目に多くなっている。文部科学省は、不登校の子どもの増加について、不登校の要因を的確に把握し、きめ細かな支援が必要だとしていて、いじめについては早期の発見や対応を促していきたいとしている。