きょうからマイナンバーカードを使うマイナ保険証への移行が本格的に始まった。現在の健康保険証は今後、有効期限まで最長1年間は使用できるが、新規発行は終了。都内の薬局では呼びかけに力を入れていた。ただ、浸透するには課題が多い。機械の使い方などの説明やマイナンバーカード自体を持っていない人もいる。有明ファミリー薬局ではマイナ保険証の利用者は約5%。一方、いとう王子神谷内科外科クリニックのマイナ保険証の利用者は10月まで約5%だったが、ここ数日で急増。旧字体が含まれる場合、正確に表示されないなどのトラブルが確認されたという。また、病院にあるカルテとのひも付けは手作業になるため、医療機関の負担は大きい。それでもマイナ保険証には患者、病院にメリットがある。従来の保険証の場合、受付スタッフが手作業で氏名や生年月日などを入力していたが、マイナ保険証の場合は初めての病院でもカードをかざすだけで受け付けが完了。診察についてもマイナ保険証で受け付けをすると、患者の情報がすぐに診察をする医師のパソコンに表示される。本人の同意を得て別の医療機関での1か月前までの診療履歴などが確認可能。トラブルが起きた場合にはこれまでの健康保険証が役立つということで、捨てずに保管しておくことが大切。
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