中国の輸入全面禁止を受け、政府はどんな対策を取っていく考えなのか。日本から中国への水産物輸出額は、約871億円と大きく、国と地域別に見ても中国が1位だとわかる。なかでも大きな割合を占めているのは帆立貝で、北海道産の輸出用の帆立は99%以上が中国へと輸出されている。中国への帆立の輸出量が多いのは、中国国内での消費に加え、人件費などの理由で中国国内でホタテの殻をむき、米国などに輸出している現状があるからだという。中国の輸入全面禁止に関して政府の見解は、野村哲郎農林水産大臣によれば「殻を剥くには加工施設が必要になってくる。更に殻を剥いたホタテを何処に輸出していくのかを政府一体で取り組んでいく」とし、中国ではなく日本国内での殻の加工を行い、輸出する方針を示した。これについて弁護士の野村修也氏は「日本が情報をしっかりと発信して、科学的には安全なんだということを伝えていくことが必要だが、中国では国民に対して情報が浸透しないという部分もあるので、風評被害が起こっていることを前提としてその方々を救っていくということが必要。Go to travelのような工夫を福島の漁業者の方々を救うために活用していくことが出来るんじゃないか。また政府が一括して買って無料フェスのようなものをやって、食べた人がSNSで世界中に食べられることをアピールしたら良いのでは」とコメントした。