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「えりも町立診療所」 のテレビ露出情報

医師の鈴木陽子さんは60歳。11年前、辺地医療を志し1人で北海道えりも町に移住。このたび、家族の元へ帰ることになった。これまで診療所に来られない人のもとに出向き、たった1人で診療所を守り続けてきた。
北海道えりも町の医師・鈴木陽子さん。人口6400人、その多くは昆布漁で生計を立てている。えりも町立診療所は1日に150人がやってくる町内唯一の病院。鈴木さんがほとんど1人で診療所を守ってきた。診療所に来られない患者の家を訪ねる往診も行なっている。この日の患者は1人ぐらしで90歳の淡路さん。かつて食道炎の治療のため診療所に通っていたが、視力を失ってからは往診を受けるようになった。失明して以来、元気を全くなくしてしまった。好きだった歌をうたわなくなり、「死にたい」とも口にするようになった。
家族と離れ北海道えりも町で医師として働く鈴木陽子さん。家族は会社員の夫と2人の子ども。鈴木さんが辺地の医師になることを決めたのは33歳のとき。それまで専業主婦だったが、テレビで辺地医師を知ったのがきっかけ。子育てしながら猛勉強し、36歳で大阪市立大学医学部に合格。42歳で医師の資格を取り、大阪の総合病院で経験を積んだ。着任した頃のえりも町立診療所では医師2人が辞めており、住人からの不信感が高まっていた。都会では考えられない忙しさで、当時の日記には「前任の医師のように逃げ出してしまうことになるのでは」「辛く思うのは私の認識の甘さだろうか」と綴っている。同院に10年以上勤め続けたのは鈴木さんだけ。
家族と離れ北海道えりも町で医師として働く鈴木陽子さん。えりも町にある医師が常駐する診療所はたった1つだけ。全国では平均600人に1人の医師がいるが、ここでは6400人に1人~2人。01年3月、運び込まれてきた79歳男性に対して設備がなく十分な対応をできず。鈴木さんが応急処置したのち、40km離れた別の街にある総合病院に転送。到着先にも専門医がおらず、さらに45km離れた病院へ転送された後、死亡が確認された。
家族と離れ北海道えりも町で医師として働く鈴木陽子さん。北海道には医師が1人しかいない町や村が30近くある。都会では医師過剰などがあり、格差が広がり続けている。鈴木さんが来て以来初、えりも町立診療所に2人目の医師が着任した。この日退院する村中さんは70歳。鈴木さんが着任当時から診てきた患者。脳梗塞で寝たきりとなり、その精神的落ち込みで様々な慢性疾患を併発。鈴木さんは「元気を取り戻せるように」と自宅に返してあげることを決めた。今後も往診は1週間おきに行う。
家族と離れ北海道えりも町で医師として働く鈴木陽子さん。町との契約は当初2年間としていたが、離れて暮らす夫と子供に病気が見つかったことを満了直前に知る。大事には至らなかったことを受け、町に残ることを決めた。
家族と離れ北海道えりも町で医師として働く鈴木陽子さん。町を去るまで2週間。この日は目の見えない淡路さんの往診。この1年半、淡路さんがかつての元気を取り戻せるよう治療に励んできた。別れ際にカセットテープをプレゼント。淡路さんは以前のように踊り始め、喜びで涙していた。
家族と離れ北海道えりも町で医師として働く鈴木陽子さん。家族のもとに帰ることを考え始めたのは1年半前。もう1人の医師・藤戸さんが診療所にやって来たのがきっかけ。藤戸さんは元々東京の大病院で働いていたが、細かく専門化された医療システムに疑問を感じ辺地医療を志すようになった。鈴木さんの最後の往診は、「元気を取り戻してほしい」と自宅に返してあげた村中さん。自分で食事ができるまで体力が回復していた。会うのが最後であることを伝えると、村中さんは涙しながら手を振って応じてくれた。退任当日、多くの患者や医師が送り出してくれた。今後、淡路島に家族で小さな診療所を開く予定。

他にもこんな番組で紹介されています…

2025年11月21日放送 22:30 - 23:30 NHK総合
時をかけるテレビ(時をかけるテレビ)
医師の鈴木陽子さんは60歳。11年前、辺地医療を志し1人で北海道えりも町に移住。このたび、家族の元へ帰ることになった。これまで診療所に来られない人のもとに出向き、たった1人で診療所を守り続けてきた。
北海道えりも町の医師・鈴木陽子さん。人口6400人、その多くは昆布漁で生計を立てている。えりも町立診療所は1日に150人がやってくる町内唯一の病院。鈴木さんが[…続きを読む]

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