瀬戸内海を中心に養殖のかきが大量に死ぬ被害が続いている。取材した業者では水揚げしたかきの9割り近くが死んでいる。かきは普段から3~5割は死ぬと言われるが、今シーズンはそれよりもずっと高い割合。宮城県でも一部で最大9割りが死んだ報告が寄せられている。海水温の高い状態が長期化したこと、酸素不足・塩分濃度の高さ・えさ不足などかきにストレスがかかったのではないかとみられている。一方、病原体の報告はない。かきの消費者物価指数は前年同月比で16.6%上昇。政府の支援パッケージは、政府系金融機関から5年間の実質無理し融資などが盛り込まれた。当面の策としては歓迎の一方、長期化が見込まれる中不安という声も聞かれた。瀬戸内地域で1000人近くいる技能実習生への影響も出ている。国が特例措置としては、実習再開までの間など週28時間にかぎり別の職種で働くことが可能に。被害がいつまで続くかは、原因をはっきりさせないと分からない。水産庁は暫定的な対処法として、深い海で養殖で夏場の高水温を避けるなどを示した。生産者直営の飲食店では、被害が広がる中でも食べられる場をということで、冷凍も使いオープンにこぎ着けた。呉産かき振興協議会・田中耕三事務局長は「かきを食べておいしいと言ってもらうことが応援になる」などと話す。
