今月19日、神戸市で行われた試合ではスティーラーズは特別なジャージを着用した。光に彩られた1.17の文字、30年前の震災を忘れないという思いが込められている。神戸市出身の日和佐篤選手は日本代表としてワールドカップに2大会出場したベテランである。神戸市で生まれ5歳でラグビーを始めた日和佐選手が被災したのは小学1年生。目の当たりにしたのはラグビースクールで通っていた練習場の変わり果てた姿だった。地震の傷が癒えない中、日和佐選手は1つの漫画「がんばろう神戸!!明日へのトライ」に出会う。傷ついた神戸に勇気を与えたいと奮闘する選手たちの姿が描かれていた。そして7年前に神戸製鋼の一員となり、”倒れても倒れても立ち上がる”という姿を神戸の人たちに見せたいという思いでプレーを続けてきた。そして、震災から30年となった特別な試合にはおよそ9000人のファンが集まった。