ノーベル生理学・医学賞にカタリン・カリコ氏とドリュー・ワイスマン氏が選ばれた。2人は20年以上ペンシルベニア大学でともに研究を重ねてきた。カリコ氏は「若い人には研究の楽しさに気付いてほしい」などと話した。2005年どのようにしたら人工的に作ったmRNAを人に投与できるかを発見した。mRNAは抗原を作るための情報を細胞に伝達し、細胞はこれを元に作ったたんぱく質で免疫反応を起こす。この技術で2人はコロナワクチン開発へ道をみつけた。パンデミックの間、カリコ氏はビオンテックの副社長だった。mRNAの可能性はこれにはとどまらない。今回の2人の貢献は将来への大きな希望と結びついている。