調査が行われた理由には、増え続ける医療費がある。高齢化を背景に2022年には46.7兆円に達している。その要因のひとつとして、がんなどの高額な新薬が増えていることも指摘されている。10年ほど前から肺がんを始め、多くのがんに使われるオプジーボといった、治療効果の高い画期的な新薬が次々と登場した。ただひとつの薬を開発するためには、200〜300億円ほどの莫大な費用がかかるため、新薬は高額となってしまう。いまのままでは公的な医療保険制度を維持していけるのかという不安も高まってきている。調査方法を紹介。