がん対策基本法の成立から20年。がんの患者の家族は、当事者が闘病している間、治療の方法など様々な選択と決断を一緒に行う。医療の進歩で患者の生存率は向上しているが、一方で再発の心配や医療費、家族の生活をどうするかといったことなど、様々な不安にともに向き合って支え続けている。家族も当事者で、家族は第二の患者とも言われている。本人が亡くなった後、喪失感があるし後悔に苛まれることもある。中には心と体に不調が出てくる人もいる。がんで家族を亡くした場合、死別から2~3年が経っても強い悲しみが続く割合が、他の病気と比べて高いという調査結果もある。1年間にがんで亡くなる人は約38万人、遺族の数はそれを大きく上回る。しかし遺族の支援はまだ道半ばで、行き届いているとは言えない。遺族はどのような苦しみを抱えているのか、必要な支援は何なのか、現場を取材した。
