解説委員・佐藤庸介の解説。野菜の高値は今後どうなるのか。市場関係者に聞くと、品目によっては供給量が増えて少しずつ収まっていくという見方をしている。農林水産省によると全国の小売価格は今月13日の週でキャベツが1kg553円、平年の3.4倍。白菜も360円、2.5倍。夏の高温が影響している。生産量が減ると卸売市場で価格が高くなってスーパーの店頭価格も上がる。カット野菜の値段はほとんど変わらない。大手のメーカーでは一時的に量を減らす実質的な値上げに踏み切った。市場関係者はきゅうり、なす、トマトは値段が落ち着くといっている。野菜の流通に詳しい専門家に聞いた。石川県立大学・小林茂典名誉教授は「野菜の作柄の見通しを生産者や流通関係者が共有して、1年を通じて一定の量を蓄えておくといった仕組みを協力して作る必要がある」と指摘している。