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「くさ野神社」 のテレビ露出情報

テーマは「ビデオテープ見られなくなる問題」。福島県二本松市で民俗芸能を継承するふくしまの会理事長・懸田弘訓さん。福島県にはかつて1200もの祭礼や行事、踊りなどが存在したというが、現在は600あまりに激減。大きな理由が2011年3月11日に発生した東日本大震災と原発事故で民俗芸能は継承ができなくなったという。懸田さんが理事長を務める民俗芸能を継承するふくしまの会では、福島県の民俗芸能の調査や保護、支援活動などを行っている。その重要な活動の一つが貴重な映像資料のデジタル化、自宅の書斎にある10台以上のデッキを駆使して、現在は1人でデジタル化を進めている。ビデオテープの数は約4000本。貴重なテープも数多くあるという。「浜下り」は福島県では沿岸部を中心に行われていた祭礼で12年に1度、神がたどり着いたとされる海岸にみこしを担いで下り、ご神体を海水で清めるというもの。地震の影響で流されてしまった神社が多いうえに、避難先から8割の人が帰ってきていないという。田植え踊りは200年ほど前から伝えられる踊りで、小正月に地区の各家々を回り、五穀豊穣と無病息災を祈願するもの。被災した浜通りには70か所、復活したのは8か所でその復活に用いられたのがデジタル化された映像のみだった。復活できる可能性があるとして懸田さんは今後もビデオテープのデジタル化を続けていくという。
未来のために必ず残したいという映像は町のカメラ店にもある。震災を乗り越えたテープの中身は地元の青年らが集まって行った明治時代の自由民権運動の演劇だった。福島市内のカメラ店で震災を乗り越えたビデオテープを見せてもらった。映っていたのは30年前に若かりし頃の娘さんと旦那さんらと親子で白鳥を見に行った時の想い出。別の女性は長男が生まれた時のビデオテープを持ち込んでいて後日データ化し、映像を見せてもらった。生まれたときからの思い出が映し出されたが震災により延期になった卒園式はすでに小学生になった4月に開催された。震災を乗り越えたビデオテープには忘れたくない想い出が残されていた。きょうで震災から14年を迎える。

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