北朝鮮の製品に無断で使われているとみられる「ハローキティ」や「くまのプーさん」そっくりのキャラクター。金正恩総書記が最高指導者となった翌年の2012年に自ら観覧した公演で、ディズニーのヒットソングにのって登場したのは、「ミッキーマウス」や「ミニーマウス」「くまのプーさん」などの着ぐるみだった。そして2014年、靴下工場を視察した際には、金総書記が自ら「ハローキティ」や「プーさん」について言及。その中で、“子供用の靴下には子供が好きなキャラクターをデザインすべきである”と強調したと韓国メディアが報じている。甲南女子大学・鴨下ひろみ准教授は「北朝鮮は今、韓国をはじめとした西側の文化というものを厳しく規制している。一方で子供を含めた住民の支持というのも欲しいわけで、その1つの手段としてキャラクターを活用している。子供たちが好きなマンガのキャラクターを取り入れるよう指示する形で、慈愛にあふれた父親のような指導者であると」と話す。